選んだのは、アイラ・モルトの、ラフロイグ15年。
アイラの中でも大手の蒸留所で、ボウモアと共に、免税店の常連ブランドでもある。
ラフロイグとはゲール語で、「広い湾の美しい窪地」の意味。
チャールズ皇太子御用達のウイスキーとしても知られ、ラベルの上部には皇太子の”プリンス・オブ・ウェールズ”のマークが付いている。
しかし、皇太子が愛飲する15年物にはこのマークが入っていない。
私のボトルを見ると、確かにマークが入っていない。
ラフロイグは、最も強いフレーバーを持つスコッチと言われている。
その香りは、”瓶詰めの煙”とも、”海藻”とも、”消毒薬”とも表現されている。
海藻を含んだピートを用いることで、ヨード香が強くついているのだ。
その香りが好きになってしまうと、普通のスコッチでは物足りなく感じてしまう。
アイラは、スコットランドの西方に浮かぶ島。
スコッチの香りを楽しむためには、トゥワイス・アップ(ウィスキーを同量の水で割る)が良い。
でも、私はストレートでゆっくり味わうのが好きだ。
島内には八つの蒸留所があり、南岸の左端にあるのがラフロイグ。
隣のジュラ島には、アイル・オブ・ジュラという蒸留所があり、これも好きなモルトだ。
アイラ・モルト、力強さと繊細さを併せ持つ、最愛のモルト・ウィスキーです。