私が選んだパスタは、ワタリガニのキタッラ、パプリカとトマトのクリームソース。
蟹料理が運ばれてきたのかと、驚いてしまう。
これは最高に美味い。
さて、三本目のワインは、アブルッツォ州のモンテプルチアーノ・ダブルッツォ、インカント、2007年。
造り手は、今やアブルッツォを代表するワイナリーのひとつに成長した、マラミエーロ。
創業者は、ダンテ・マラミエーロ氏。
そこでダンテの「神曲」のキーワード、インカント=魔法をこのワインの名前に使った。
素晴らしいぶどう畑から造り出されるワインは、樽を使用せず、ぶどう本来の果実味を極限まで引き出している。
素晴らしい熟成感を持つ、フルボディである。
友人のメインは、朝採れメダイと三重県南伊勢湾アッパッパ貝の軽いトマト煮、ポッジリポ風。
これもとても美味しそう。
ザブトンは最高級の小さな部位、すこぶる美味い。
ピエモンテ州のヴィッラ・ラターノ・ロ・ゾッコライオの、ランゲ・ロッソ、バッカネラ、2007年。
ぶどうの凝縮感あふれる、素晴らしいフルボディ。
ぶどうは、バルベーラを主体に、カベルネ・ソーヴィニヨンがブレンドされている。
ドルチェも、男だけで食べるのがもったいないくらい洒落ている。
ポ・ディ・ポリ、モルビダ・スムース。
クリーンにガツンとくる美味しさ。
友人達と過ごす楽しい銀座の夜。
だんだん何を話しているかわからなくなりつつ、夜は更けていきました。