今夜は、彼女と品川駅で待ち合わせ。
私が夕方羽田空港に降り立つので、少しでも早く会うために品川を選んだのだ。
そして今夜の店は、品川駅高輪口の真ん前、パシフィック・ホテルの前庭にある一軒家レストラン、『シンガポール・シーフード・リパブリック』。
ここでは、活マッド・クラブを多様な調理法で味わうことができるのだ。
『シンガポール・シーフード・リパブリック』は、コロニアル風の素敵な一軒家レストラン。
入り口で支配人の出迎えを受けると、早速今夜のマッド・クラブを選ぶ。
結局、今夜の一番大きなクラブを選ぶことに。
いとよりが美味しそうだったので、注文する。
といっても、オーストラリアのワインを選んだので、スクリュー・キャップを捻るだけ。
ウインダム・エステートの、ショー・リザーヴ、シャルドネ、2005年。
ウインダム・エステートは、現存するオーストラリアで最も歴史の古いワイナリー。
その歴史は、1828年に最初のぶどう畑を開いたことに始まる。
グラスに注ぐと、少し濃いめの麦藁色。
自社畑の、最高級のシャルドネのみを用いて造られるショー・リザーヴは、濃厚な果実香と樽香を持つ。
新世界の芳醇なシャルドネも良いものだ。
美味い料理と美味いワインに話は弾む。
こりこりとしたミル貝の食感が好きだ。
ローストダックに掛けられた甘酸っぱいトロピカルソースが良く合う。
これは私の好きな一品。
サンジュリアン村の、クロ・デュ・マルキ、2004年。
名前は、侯爵(マルキ)が所有していた石垣に囲まれた畑(クロ)が由来。
サンジュリアンを代表するグラン・クリュ、シャトー・レオヴィル・ラス・カーズのセカンドである。
色合いはとても濃い。
口に含むと、とても強いぶどうの熟成感とまだまだ硬いタンニンを感じる。
サンジュリアンなので、カベルネ・ソーヴィニヨンが前面に出ている。
他には、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドが使われている。
2004年はそれほど良い年ではないが、それでも素晴らしいボディを持ち、グラン・クリュと言っても過言ではない。
今ではシャトー・レオヴィル・ラス・カーズと畑も区分されており、セカンドというより、独立した実力派のブランドと言った方が良いだろう。
パクシーをたっぷりと添えて食べる。
とても美味い。
スチームクラブやブラックペッパークラブなど、色々な食べ方を試したが、結局これが一番好きだ。
でも、これでお腹がいっぱいになってしまう。
やはり爪が一番美味しく、食べやすい。
彼女は、シンガポールスリングパフェを選ぶ。
見た目も綺麗。
結構量が多いが、ペロッと食べてしまった。
上品な甘みがたまらない。
マンゴティーと一緒に楽しむ。
また東南アジアに行きたいね、と夢を膨らました、素敵な夜でした。