台北の夜。
今夜は広東料理を食べに行くことにする。
選んだ店は、『九華魚翅海鮮樓』。
もちろん料理が美味いから選んだのだが、実はこの店は、今夜のマッサージの店、『豪門世家理容名店』から歩いて二分で行くことができる便利な場所にあるのだ。
全身マッサージと美顔マッサージを済ませ、軽い身体とつるつるの肌で店に入る。
でも、メニュー(卓上の屏風)はいかにも中華風。
まずはワインを選ぶ。
以前はワインを置いている店はほとんど無かったが、今では中華料理店でも一流の店には何種類かのワインが置かれている。
シャトー・ラモット・ヴァンサン、ソーヴィニヨン、2008年。
アントル・ドゥ・メールで4世代にわたりワイン造りを続ける、人気のシャトー。
このシャトーが造る赤ワインは、数々の賞を受賞している。
色合いは黄金色。
柑橘系のふくよかな香り、酸がまろやかで美味い。
セパージュは、ソーヴィニヨン・ブラン87%、セミヨン13%。
これは確かに、コスト・パフォーマンス抜群のワインであり、人気の理由がわかる。
海老があまりに大きくジューシーなのに、驚く。
蟹がたっぷりと入っている。
薄味で、素材の味が引き立つ。
海鼠も、大きなもの一匹分が入っている。
海老も帆立も椎茸も大きく美味い。
肉汁たっぷりで、松茸もたっぷり。
熱々の肉汁をちゅっと吸うと、肉の旨味と松茸の香りが口いっぱいに広がる。
これが何と、杏仁豆腐。
西瓜、メロン、パイナップルのボールが綺麗。
烏龍茶を飲みながら、素敵な台北に浸った夜でした。