さて、『ポール・ボキューズ銀座』での、ワイン会の続き。
次のワイン、三種類が出される。
まずは、コート・ド・ブルーイィ、2009年。
ボジョレー地区の南部にある村。
ブルーイィの山を取り巻く斜面(コート)にぶどう畑が広がり、その歴史は古い。
次のワインは、モルゴン、2009年。
ボジョレー地区の中央に位置する村。
ボジョレー地区で最も長期熟成タイプのワイン造りをしていると言うが、若いので他の地区との差があまりわからない。
そして今夜最も古いヴィンテージの、ムーラン・ナ・ヴァン、2005年が出される。
ムーラン・ナ・ヴァンとは、粉引き用の風車のこと。
ボジョレー地区の北部、シェナとフルーリーの間にある村。
今夜のワインの中ではシェナとフルーリーが比較的好みだったので、期待に胸が膨らむ。
確かにこれは美味い。
しっかりとタンニンが付きながら、ふくよかで軽やかなワイン。
料理は、赤ワインでじっくり煮込んだ蝦夷鹿ばら肉、じゃがいものピュレ添え。
全部合わせると、いったい何杯飲んだのだろう。
ルモルトン・ヴュー・カルヴァドス・レゼルヴ。
ルモルトン家が自家蒸留、自家熟成させている、少量生産の高品質のカルヴァドス。
友人達もここまでくると、少し酔いが回っている。
そういう私も、かなり好い気分。
デザートは、熱々のリンゴのキャラメリゼのパータフィロー包み、バニラのアイスクリーム添え。
素晴らしいワインと料理、そして素敵な友人達。
充実した、素敵な夜でした。