コルカタは、イギリス統治時代のインドの首都。
歴史的な建造物も多く残る。
今日は、コルカタの名所巡りをしてみることに。
最初に訪れたのは、やはりマザー・ハウス。
マザー・テレサが、スラムの人々の救済に一生をささげた場所であり、また永遠の眠りについた場所である。
足跡を記した記念室を丹念に見て歩く。
その魂の偉大さに触れ、思わず涙してしまう。
でも、通りに一歩出ると、今も厳しい現実が待っている。
永遠とも思える嘆きと苦しみが癒される日は来るのだろうか。
窓がガラスの無い木枠でできたバスが、激しく先を争う。
ヒンドゥー教のカーリー女神を祀る聖地である。
門の卍の印が仏教と同じ事に驚く。
まずはガンジス川(支流)で身体を清める。
境内に入るには靴を脱がなくてはならないので、足だけ清めることにする。
これが本殿。
お祭りの最中なので、中に入るには長い行列に並ばなければならない。
やっと辿り着いたカーリー女神の像を見てびっくり。
真黒な顔で目をカッと見開き、真っ赤な舌をベロンと出している。
お賽銭を出し、花を受け取って参拝終了。
あまりに広大な敷地なので、国の管理下に置かれている。
ここを全て見ようと思ったら、丸一日費やすこととなる。
そこで今日は、有名な「あるもの」だけを見に行くことにする。
1.5ヘクタールにわたって、2,880本の根が幹のように立っている。
案内板を見ると、ギネス・ブックに登録されていると書いてある。
イギリスによるインド統治の象徴とも言える巨大な白亜の建築物である。
白大理石は、タージ・マハールに使われているものと同じだそうだ。
貧困にあえぐ民衆の目には、権力の象徴と写ったのだろうか、それとも決して越えることのできない別世界と感じたのだろうか。
さて、今日はこのくらいにして、美味い料理を食べに行くことにしよう。