シンガポールに行ったついでに、ベトナムに足を延ばす。
今では、中国以上に日本企業や韓国企業が工場進出を急ぐ国。
一目その様子を見たいと思ったのだ。
ダナン空港は、小さな地方空港といったところ。
隣には、近代的なターミナルが建設中であり、次回訪れる時には、イメージが一新されていると思われる。
日差しが強く、暑い。
気温を調べると、41℃とのこと。
街の中は道路がよく整備されており、路肩や中央分離帯に木々が美しく植えられ、花が咲き乱れている。
でも、路上はオートバイの洪水。
我が物顔に走り回るオートバイを見ていると、とても自分で車を運転する勇気は湧かない。
海岸部には高級リゾートが急ピッチで建設されている。
どこまでも続く美しい砂浜が羨ましい。
市街地を離れ、南に向かう。
椰子の木とバナナの樹に囲まれた家並みが、のんびりとした田舎の風情を醸し出す。
工業団地の手前のビーチで一休み。
こののどかな浜辺でも、進出してきた外国企業を狙った、大規模なリゾート開発が行われている。
冷たいビールを飲みたいと言えば、大きな氷をグラスにドカッと入れられるので、生暖かくても我慢する。
これは、サイゴン・ビアが生産する高級ブランド。
ホップが効いていてなかなか美味い。
アルコールは5.3%もある。
昼食は工業団地の外れの丘の上にある店に行く。
日差しの下は地獄の暑さだが、木と竹で作られた藁ぶき屋根の店の中は、心地よい風が吹き抜けて、別世界。
スイート・ルームは、ソファー・ルームもベッド・ルームもバス・ルームもひたすら広い。
このパパイアは飛びきりに美味かった。
フランス植民地時代を経験しているだけに、マナーも洗練されている。
工業団地には、国営企業に加え、多くの韓国企業、台湾企業が進出し、最新鋭の設備で工業製品を生産している。
街も食べ物も清潔で、人々は礼儀正しく勤勉だ。
日本が無くしてきたものを、ここに見つけたような気がする。
どこに行っても、開発の槌音がする。
ベトナムの国民が豊かになることを願いながらも、この自然と人間性を失わない、調和のとれた発展に、政府も先進国も留意すべきだと心から思う。






