ワイン、それとも日本酒 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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今夜は海外からの来客との会食。


聞いてみると、和食を食べたいし、日本酒も飲んでみたいという。


でも、和食は良いとしても、普段はワインを飲んでいる人たちだ。

日本酒だけでは飲み疲れてしまうだろう。


そこで、日本酒もワインも揃っている店を選ぶ。


となると、神楽坂の『桃仙郷』。


今夜もセラーに接した部屋を特別に使わせてもらう。




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まずは、シャンパーニュ、ガストン・デリックブール、キュヴェ・ド・レゼルヴ。


年間1,700ケースしか生産されていない。


セパージュは、シャルドネ50%、ピノ・ノワール25%、ピノ・ムニエ25%で、飲み口は爽快。
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先付けも綺麗。


あっという間に食べてしまう。
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続いて、スパークリングの日本酒。


山口県、獺祭(だっさい)の発泡にごり酒50。


精米歩合50%の純米酒で、アルコール度数は15度。


これまた美味く、あっという間に飲み干してしまう。
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そして、刺身盛り。


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次は茶碗蒸し。


隣のグラスは、残り少ない獺祭発泡酒。
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更に、日本酒の本格スパークリングを開ける。


群馬県の地酒、水芭蕉が造る、ミズバショウ・ピュアー。


シャンパーニュと同じ、瓶内二次発酵を行っている。


実は、最初の一本は開栓した途端中身が暴発し、全てを畳が飲むことに。


ようやく二本目で味わうことができるというハプニング。


それだけに一層美味く感じる。
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魚の揚げものも美味い。


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ここで、普通の日本酒に切り替える。


滋賀県の喜楽長、夢銀河、純米大吟醸。


精米歩合50%で、アルコール度数は17~18度ある。


深くて濃くて、香りも良い。


来客も満足。
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料理は、鰤の焼きもの。


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日本酒が三本続いたので、ワインに切り替える。


まずはボンテッラ・ヴィンヤーズ、ジンファンデル、2007年。


ボンテッラとは、良き大地の意味のフランス語。


深くまろやかな、魅惑的なビオ・ワインである。
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料理は、目の前のコンロで焼く豚肉。


ポン酢で食べると最高に美味い。
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そして〆のワインは、より強いものを選ぶ。


チリを代表する、ヴィーニャ・エラスリス。


その中でも特別な、シングル・ヴィンヤード、カルメネール、ドン・マキシミアーノ・エステート、2007年。


強いボディに柔らかなタンニン。


カベルネ・ソーヴィニヨンの良さを極限まで引き出した実力はなかなかのもの。


オークの新樽で12カ月熟成させており、アルコール度数は14.5%。


今夜の日本酒もワインも、それぞれの特徴を良く備えた逸品揃い。


美味い懐石料理とともに、話も弾む、楽しい会食となりました。