和食が持つ、繊細な季節感が好きだ。
海外から戻ってきたときには無性に食べたくなる。
特に今回はインドからの戻りなのでなおさらだ。
早速彼女を誘って、和食を食べに六本木の『琴』に行く。
まずは、お造りに箸を付ける。
赤貝、ミル貝、アマダイにシロイカ。
貝類が好きな私のために、ミル貝を仕入れておいてくれた。
今夜の料理のお供は、ペリエ・ジュエ、グラン・ブリュット。
ベル・エポックで有名なペリエ・ジュエのスタンダード・キュヴェ。
セパージュは、ピノ・ノワール35%、ピノ・ムニエ40%、シャルドネ25%。
ノン・ヴィンテージ物だが、香り立つアロマと深みのあるボディを持つ素晴らしいシャンパーニュだ。
菜の花のからし和え。
つぶ貝の串焼き。
ミル貝の肝。
そしてアマダイの兜焼き。
真鯛のものよりアマダイのものの方が躍動感がある。
後はいくつか握ってもらえば、日本に帰国したことを実感し、春の喜びを満喫できる。
もちろん、彼女と会えた喜びはその何倍もあるが、今夜は素直に和食に感謝することに。
そして、世界三大料理に和食を加えるべきであると強く思った夜でした。