今夜は用事があって君津へ。
君津と言えば、木更津のすぐ隣。
「しがねえ恋の情けが仇、命の綱の切れたのを、どう取り留めてか木更津から・・・」
そうです、木更津と言えば、切られ与三郎とお富さんのお話で有名ですね。
一般には「源氏店(げんやだな)」と呼ばれている、「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」という歌舞伎の一幕です。
というわけで、今夜の食事は『お富さん』。
君津にある居酒屋です。
寂しいことに木更津駅前のそごうデパートは閉店して久しく、周辺もシャッター商店街。
木更津も君津も駅前で飲める店はそう多くありません。
バイパス周辺には大型の飲食店が何軒も出来ていますが、車で行ったのでは飲めないし、皆さん本当にナイト・アライフをどのように楽しまれているのでしょうか。
『お富さん』は君津の友人たちのいわば溜り場。
料理のボルリュームもあり、個室も便利です。
取り敢えず、枝豆とビールで乾杯。
以前、英国の友人が面白いことを言っていたのを思い出しました。
彼は、ビールの日本語は「とりあえず」だと思っていたと言うのです。
日本で日本人と飲みに行くと、「とりあえず」と言うとビールが出てきたので、そう思ったそうです。
続いて、刺身盛り。
早く食べたい思いのためか、シャッターを押す手も震えてしまったようです。
蟹のサラダ。
ロースト・ビーフ。
飲み物はもう芋焼酎に替っています。
結局、これを4本、いや5本だったかな、飲んでしまいました。
もちろん、店にあったワインも試してみました。
サッポロワイン製の、北海道グランポレール、ツヴァイゲルトレーベ、2008年です。
北海道産のツヴァイゲルトレーベというぶどうから造られたミディアム・ボディ。
色合いは濃いが、タンニン、酸味は控えめで、飲みやすい赤でした。
鶏のから揚げ、ウィンナー・ソーセージ、チーズポテコロ。
いかにも居酒屋風ですが、わいわいがやがや飲むのにはピッタリ。
さらにショーロンポウ。
ここまでくると、お腹がいっぱいになってきました。
そして焼き鳥。
このあと、軟骨のから揚げに野菜炒め、そして握り寿司まで出てきましたが、もう手が出ません。
話も弾んだ、楽しい君津の夜のひとこまでした。