100億なんか捨てちまえ | ブラウンの熊たち

ブラウンの熊たち

ブラウン大学在学中の日本人学生(熊たち)がブラウン大学のクレイジーな日常生活をあなたに届けるぜ!



死ぬまで苦労しない分のお金が手に入ったとしたら
あなたの今の生活は一体どう変わると思いますか?

まだ、学校には通いますか?
まだ、働きますか?


そんな問いから今週の記事はスタートです。



最近考えることといったら、教育とお金について。小谷です。

「学び学び」って色んな人がいっていますね。僕らブラ熊も自分の学びを摑み取る的なことを、
説明会等でいってきたと思うんですけど、「学び」という言葉がいつのまにかつまらないものになってます。

私自身の学び!新たな学びを求めて!

なんかちょっと…イタい(笑)。もしかしたら言っている人は心の底から言ってんのかもしれないけど、
「学び」という言葉がある種、勉強という概念より上のちょっとシャレた概念として定着してきていて、
どんどん本来の意味を台無しにしてきてる気が。


最近「アート」とか「デザイン」とかいった言葉をよく耳にします。

あ、なんだっけ、なんでもかんでもアーティストって呼びたがる日本人、みたいな記事ありましたよね。
歌手も芸人さんもみーんなアーティストって呼んじゃおう、みたいな。

「○○さんは、歌手として活動されているだけではなく『アーティスト』でもあるんですね!」
みたいな言い回しをテレビで聞くこともおおいですね。

誰の本だったっけ…
大野左紀子さんのアーティスト症候群っていう本に詳しく書いてありました。


なんか最近。
すんごい重要な意味をもった言葉が、乱用されるがあまり、
本来の意味をなくしちゃってる現象、多くないですかね?




んー

ちょっと不便になってきてる。

「ブラウンで最近どうよ?」
「勉強してるよ」

っていう何気ない会話でもちょっと違和感を覚える。

勉強、なのか?
学び、なのか?
それとも、言葉では表すことができない何か、なのか?



もう。やれやれ、って感じです。



と、まぁ雑談はさておき、一番上の質問について、話し始めましょう。

たまたま買った10枚の宝くじが、たまたまぜーんぶ当たりで100億円もらえることになりました。とか。
まぁ、設定はどうでもいいです。お任せします。


みなさんはどうしますか?
莫大な金を手に入れたら。

学生のみなさん。

学校やめますか?
将来働くのはやめますか?

毎日6時台に起きて電車に揺られて学校にいく必要もなくなります。
自分が買いたいものを、買いたいときに買うことができます。
なんだってできるかもしれません。

社会人の方。

退職しますか?
お母さん、お手伝いさん雇えますよ。家事も全部やってもらいますか?
会社勤めのお父さん、汗水たらして働く必要もないんですよ。



さて。


あなたならどうしますか?



別に僕は質問に答えろ、とは言っていません。

僕自身が考えたことを、ちょっとだけリアルに体験してもらっちゃおうと思っただけです。


ぼくにとって、このお金についての考察は、実際、いろいろと役立っています。

もしこの手に100億あったとしたら、ブラウンをやめるのかな、とか。

一体自分どうすんだろうなー、とか。


こういったことは、まぁまず起こりえないですけど。

何が自分にとって本当に大切で、何がそうでないか、それを知るきっかけにはなりますよね。


僕はブラウンをやめるのでしょうか?

僕は一生遊んでくらすのでしょうか?

あなたはどうですか?



僕は、実際ブラウンに残るでしょうね。

そのお金に手をつけたい、って思わないかもしれません。

たまたま開けたコインロッカーに50億の小切手が入っていたとしても、
きっとすぐ扉を閉めてすぐとなりのロッカー使うんだろうなぁ、とか。


あぁあの人は、僕の判断を尊重してくれるだろうな、とか、
あの人は僕の決断に多少傷つけられるんだろう、とか、
あの人は僕のことを心の底から嫌うんだろうなぁ、とか。


まぁ色々と。


ブラウンにこなきゃよかった、と思ったことなんて、数えられないくらいありますし、
はっきり言って、ここ最近毎日思います。


だってこんな馬鹿みたいに考えさせられる環境なんてなかなかないです。

ずっと。ずっと。
自分はなにを学びたいのか。ぐるぐるぐるぐる。


まわりに人がそれを知ってる知ってないなんて関係ないと思うんですけど、まぁ一応
周りはどうかというと、自分はこの道で生きていく、的な考えが決まってる人も多いです。

でも、6000人いるブラウンの学部生の中で。
100億手に入ったときにブラウンやめる人間って、何人いるんでしょうね。

社会貢献したい、って言っている人の一体何割が、それを本当に実行したいと思っていて、
それをここ『ブラウン』でなくちゃ学べない、って心から信じているのでしょうか?



他の例をあげると、

今もしハーバードでもどこでも好きな大学に転校できる、
としたときに、ここを出て行く生徒は一体何人いるのでしょう?


ね。
どうなんだろうね。



自分が今、目の前の環境に対してどれだけ真摯に向き合えるか、それがキーだと、僕は思う。

仲のいい友達が、ブラウンにいるから、ブラウンに残りたい、ってのは違うと思う。
そんなのただの詭弁に過ぎない。

確かに、コネクションをつくるために大学にわざわざ来ている、ってのもあるかもしれないけれど、
そんなのほかの大学でだって、どこでだってできる。

もしブラウンに友達だとか彼女だとかいう理由で残ろうと思うのだとしたら、それは
「現状の変化を恐れている」「新たな環境に適応するのがめんどくさい」って感じだと思う。


友達づくりもいいと思う。

でもそんなこと以上に、一番僕が悩むべき問題は、
自分が一体ブラウンから何を学び取ることができるか、ということ。

それに他ならない。

そのためにブラウンにきたのであって、そのために今日もここで生きているのだから。



ハーバードでもどこでも、好きな大学いけるよ、とか。
お金たくさんあるよ、好きなところで働けるよ、とか。

そういった誘惑だったり選択肢を全部破り捨ててでも、
僕はブラウンに残りたい

僕がブラウンにいるのは、ブラウンでしかできないことがきっとあるからであって、
それがよくわからないというのは身が張り裂けるような痛みをもって僕を悩ませるけれど、

それでもきっと、この苦悩失望も、いつか僕の血肉となるのだろうと思うと、ニヤニヤしてくる。


人生に刺激を求めるな。
人生から刺激を見つけ出せ。

お金にも、
娯楽にも、名誉にも、傷つくことのない、真っ新な真実
それ僕は見つけ出す。だからそれまでここにいる。



どうしてブラウン(○○大学/(株)○○○○等)に入学(入社)しようと思ったんですか?


僕にはまだわかりません。でも1つ言えることがあるのだとしたら、それは。

ブラウンでしか得られないことがきっとあるということです。
それは世界中のどこでも見つけられない、ここでしか学べないことです。

教科書に載っていることは世界中のどこででも学ぶことができるでしょう。
数学も工学もコンピュータサイエンスも建築も。ブラウンじゃなくたって学べる。

でも、ブラウンじゃなくちゃいけないものが絶対にあるはずなんだと思います。

それがなんなのか。さぁ?僕にはわかりません。
でも、自分の目の前の世界に目を凝らして、耳をすまして、心を傾けることが
できなければ、僕はこの先ずっと、現実から逃げて生きていくような気がします。

そんな生き方は嫌だ。
弘法筆を選ばず、じゃない。小谷場所を選ばず、ぐらいにならねばっ笑

世界中のどんな場所にいても、その場所にいる意味を
自分で見いだすことができる、そんな人間に僕はなりたい。



  だから。
この最高にEXCITING
最高にCHALLENGINGな場所
手に入れられる全てを
全力で手に入れることを
   ここに誓います。



ってね。ちなみに、ブラウンのapplication essayでこれ書いたらまず落ちます笑

それじゃあ、また来週。 小谷でした。


**リマインダー**

今日(も)お茶なしお茶会

20:30から放送開始です!
皆さん、お見逃しなく!



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