解なし、上等。 | ブラウンの熊たち

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旅から帰ってきました。小谷です。

でも旅の詳しいことについて、このブログでは書かないことにしました。


まぁ、とはいいつつ、僕がポスターを掲げてヒッチハイクしている最中だったり、

旅の間に一体どんなことを考え続けていたのか、これから僕の思考を覗いてもらいたいと思います。



僕は旅の間、人に会うのが怖くなりました。本を読むのが怖くなりました。

その時、それがなぜなのか考えて。

理由は、人の話を聞いた後、あたかもそれを自分の出来事のように感じてしまうからでした。


誰かがインターンシップの経験から学んだことを話したならば、

「あぁ、インターンシップってこういうものなんだろうな」

といった想像であったり

「そんなこと、インターンシップをしなくても知ってる」

なんて思っちゃったりもするかもしれません。


んーいい例が思いつきませんが、

僕が「この旅の経験から『感謝の気持ちを声に出す大切さ』みたいなものを学んだ」
と今ここで言ったとしましょう(そんなことをもう特に意識しているわけではないのですが)


それを読んだ人は、「あぁ確かにそうだよな」と納得したり、あるいはそれ以上、

「そんなこと当然のことじゃないか」と思うかもしれません。


それのどこが怖いことなのか。

どこなんだろう?

それは

自分が経験したことのない感情だったり意識を「情報」として手に入れてしまうこと。


「人は鏡」

という考え方があるのはご存知だと思います。

他人に自分、あるいは自分の一部をみる。


そういう考え方を聞いたことがあるから、それを情報として知っている。

でも、そんな意識を実際に生活していて持ったことはありますか?


例えば、今僕が「人は自分を映し出す鏡だ」と言ったとして、それは僕が理解しているようには理解されない。

どうしてか。

それは、僕が僕の人生の過程で学んだことであって、僕の人生を生きていない他の誰かが
僕の文章を読んだことによってそれを理解するなんてこと、起こり得ないから。

それに、「人は鏡だ」と理解している人が僕の文章を読む必要なんてそもそもないから。



だから、要するに

お金も携帯も持たない放浪の旅で僕が何を学んだか、知りたいと思う人がいるのならば、

是非同じようなことをやってみたらいいと思う。

もちろん、そこに僕がみたものと同じものをみるなんて保証はどこにもないけれど。


他の質問。
例をあげて考える。

偉い人、いや、世間的に偉いとされている人の話を聞きに行く人がいるのはなぜ?


彼らが知っていることを自分も知っている、みたいに自己肯定したいからじゃなくて?

だってそんな他人の話を聞いたところで、何もわからないですよ笑 同じ人生、経験してないんだから。



会社をつくろう、ってなったとします。

今まで起業したことのある人に話を聞きに行く、それはなぜですか。

「どうやって起業すればいいのかわからないから」

なんて嘘嘘。いやいや、情報なんていくらでも転がってるし、わざわざ会いにいく必要もないでしょう。


ただ純粋に「その人(あるいは自分自身)に自分が意識の高い人間である」ことを主張したかったり、

「起業を成功させた人間と自分はとても似ている、だから自分も成功する」って思い込みたかったり。


そんな自己肯定欲まみれの理由じゃなくて?


自分がしていることに本当に自信があるなら、実際にそれをやってみて、失敗を受け入れて、
自分でひとつひとつ知識を集めていけるんじゃないのか。


とまぁ、僕が言いたかったのは。


どうして、人に会うのか。

どうして、人と話すのか。

それをもう一度、見直してみるのも大切なことかもしれませんね。ってことでした。


別に、上に書いたことのどれかが僕の考え、とかじゃありません。
ただ自分の中で考えてみたことの箇条書きみたいなもので。

そんなことばかり、ヒッチハイクのポスターを掲げながら
国道沿いに立っていたとき、僕は考えていたっていうだけです。


***

だから上をふまえてブログを読むっていうことも、実はとてつもなく恐ろしいことだ、
っていうのを少しは僕らみんなが自覚してもいいのかな、って。

「え、でもそんなこといったって、人の話を聞くことは自分にとって刺激的だし、
 視野が開けるっていうか、新鮮で、モチベーションを保ついいきっかけになります!」

本当に?

本当の本当にそう思ってるんですか?



っていう質問を投げさせてください、っていうお願いをしているだけです。


最後に書いておきます。

どうして人と話すのか。どうして本を読むのか。

僕は僕なりの答えを見つけました。


だからもう一度。

今回、人と話すべきじゃない!とか本を読むべきじゃない!って言ったわけじゃありません。

これらのことは僕が旅の間実際に自問したトピックだったってだけで、

それらの答えを見つけ出すことは、僕にとって、とても厄介だった、っていうことです。


これは、結論のないエッセイっていうか、みなさん一人一人が自分なりの、

自分の人生で経験してきたことをふまえて答えを出すしかないんじゃないかな、って思います。


まぁ、「なぜ人と話すか」だけじゃなくて。

なぜ人と話さないのか。

なぜ学校に行くのか。

なぜテレビをみるのか。

なぜ音楽を聴くのか。

なぜ人を好きになるのか。

なぜ金をほしがるのか。

なぜ指が両手に10本あるのか。

なぜこんなに暑いのか。

なぜ殺人のニュースに対して何も感じないのか。

なぜ自分はこんなにも弱いのか。

なぜ生きているのか。


片っ端から疑って、疑って。

是非全ての答えが出るまで苦しみ続けてください。

正解なんてないけれど。自分の中での答えくらいは出せるでしょう。


でももし、それは私の生き方に合っていないから遠慮する、っていうのであれば、ご心配なく。


僕があなたの分まで喜んで苦しみます。

あなたの知らないところで。今日も。明日も。その先も。




ずっと、ね。


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