「就活」について | ブラウンの熊たち

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帰国中に久しぶりにあった慶応時代の友人は、真っ黒なリクルートスーツに身を包んで、待ち合わせ場所にやってきた。やややつれた顔つきが気になった。



リクルートスーツは「青春の喪服」だ、と言った人がいる。



溌剌たる学生生活の魂を抜き取るもの、それが就活ではないか。



そんな疑念を投影するように、実際僕の友人の多くは、いわゆる「就活」から一定の距離をおいている。



特に、一緒にプロジェクトをやってきた、誇るべき戦友たちは、自分の居場所を虚心坦懐に模索している。



休学してミャンマーで教育問題に立ち向かっている者、大きなプロジェクトを成功させながらも謙虚に自分自身の研究に打ち込んでいる者、インターンをひたすら繰り返してキャリアを考えている者。



 



 



そもそも、ファーストキャリアでどこへ行けば将来自分の歩みたい道を歩めるかなんて、分かりっこない。



世に言う大企業のほとんどが、魂の無い抜け殻のようで、そこで働く自分を想像するだけで、めまいがした。



第一、人生計画なんて計画通りにいかないし、逆に計画できるくらい分かりきった人生では、僕は到底満足できない。



苛立ちが最高潮に達したとき、僕は日本から海外の大学へ編入し、人とは違った道を歩むことにした。



この2年間、ブラウンを自分の戦場にすると決めて、挑戦してきた。



これほど短期に自分が変化していくことはなかったし、どうにかこうにか危機を乗り越える経験から得た自信もまた貴重だった。



 



でも、新しい戦場もいつかは物足りなくなってしまう。



そして、大学の卒業が見えてくると、「就活」の好悪は別として、決められたタイムリミットにしたがって、次の戦場を選択することが求められる。



 



真の平和は戦時にあり、平時こそが恐るべき真の戦場である。



自分でビジョンを描き、限界に挑戦している戦時は、悩みや疲れこそあれ心置きなく目前の課題に取り組める時間だ。 



対照的に、その課題を乗り越えて次を見つけるまでの間、(いくら友達に休めと言われても無理なのだが)、自分で新しい基準を見つけて自分を追い込んで、何をするのかを考えなければならない。



 



就活というのは、僕にとって次なるステージである。



どこで何をすべきなのか?実は正解があるようで、どこにもない問い。



これまでどうにかこうにかごまかしてきたが、僕もいよいよその選択を迫られているようだ。



同期で高校を出たクラスメイトたちが、続々と就職先を決める今こそ、自分の原点に立ち返らなければならない。



その覚悟はもうできているし、あとはそれを追い求めて行くだけだ。

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