(その6からのつづき)
<9月3日(月)>
AM9:00過ぎに起床。
宿の朝食には飽きたのでタメル地区をブラブラ散策しつつ、「地球の歩き方」にも掲載されていて観光客にも有名なニューエベレストモモセンターへ行く事に。
知名度・荘厳な店名の割に、あまりに地味な佇まいに思わず2度、店の前を素通りしてしまった。やっと見つけて入店。
一皿にモモが10個入りで40ルピー、独特のタレが美味かった。が、おそらく私にはポン酢が一番、合うと思った。
ヤカンのみがテーブルに置かれていた。こっちでは、同じ飲み物を回し飲みする時でも口をつけずに飲むのがマナーのようであり、他の客はそのようにして飲んでいた。私は飲まなかった。
昼過ぎ、先週に続き再びRAI KO RIS宅へ向かうためにタメル地区を南に下った場所にある乗り合いバン乗り場へ。この日、同行する事になったネパール在住のフランス人PUNKS・クラスティーにブダニールカンタ行きのバスを探してもらって乗り込む。やや渋滞気味だったので40分強で到着。
到着した場所にあった、ひったくり注意の看板が興味を引いた。
この数ヶ月前にKさんを通じてもらったRAI KO RISのTシャツのデザイン通りの、草を運ぶ女性が居られたのでこっそり撮らせてもらった。
前回はタクシーだったので、今回のバンを降ろされた場所から歩く距離が長く、ややきつい山道…と言うほどでもない坂道をよたよた歩き、RAI KO RIS宅に到着。
Sareena+Olivier夫妻は相変わらずの笑顔で迎えてくれた。
二日前のライブ終了後、自宅スタジオの機材と共に、借りた車の荷台に乗って帰る彼らを見送ったが、私が今、上って来た坂道をのぼり始めた所で車が故障し、みんなで車を手で押して夜中までかかってようやく自宅まで辿り着き、大変だったそう。
タイからネパールへ、自分で飲むようにChang beerを何本か持って来ていて、先週お土産として2本あげたのだが、結局、宿で飲む事がなかった残りの3本もこの日、あげたらOlivierはやっぱし喜んでくれた。
自分が飲む分のビールは買いに行った。こんな(?)山の麓でも売店は意外と多く、喉が渇いた時なども困らない。
私が彼らと繋がるきっかけになったDOLL誌のバックナンバーがあったのでしみじみ眺める。
この記事も手がけられた当時のDOLL誌の編集者・山路健二氏が出版社を立ち上げられた事を伝えると、Sareena+Olivier夫妻は大変に関心を示していた。
そして同じ号に、私が書いたBOOTed COCKSとVAGERKEのインタビュー記事も。時間は流れますなぁ…。
DOLL誌を眺めている内に、にゃんこにひざの上で寝られた。
RAI KO RISは以前は、タメルの街中にPUNKやアナキズムなどの考えに共感する若者の集まる場所として『THE INFO SHOP』を構えていたが、現在はこの家を『THE INFO SHOP』としている。
自宅のスタジオは、玄関から入ってすぐ右にある。ここで数々の作品が録音された。
スタジオ内の壁には、PUNKの歴史の流れについて書かれたものが貼られている。
御子息・ティンティン君が、手製のパチンコで隣の家の蜂の巣を打つのに付き合わされた。蜂が怒って、襲って来たらどうすんのよ…しかしこうして屈託なく自然の中でのびのび育つ彼の将来が楽しみである。
ポニョちゃんと言う娘さんもおられる。
ボードに、ポニョちゃんごはんをあげる時間が書かれている。
今回もMOBSPROOF誌に、ネパールPUNKの記事を書かせてもらう事になり、土曜日のライブの模様と併せて掲載するSareenaの簡単なインタビューを行なった。(記事が掲載されたMOBSPROOFは既に絶賛発売中です!
http://www.studs.jp/mobsproofSP_punkX.htm )
'95年に私がBRONZE FIST RECORDSを始めた頃に何枚かレコードをトレードした、発展途上国のPUNKバンドのリリースを続けている天安門レコードのLukなど共通の知人の話になった。
「どこの国へいってもHidekiの名前が出て来るよ。Hidekiはアジアではチンギスハーンより有名だよ!ネパールでは、日本のファッキン◯◯よりもね」
今さら言うまでもないが、RAI KO RISを中心とするネパールのPUNKシーンは、私から見たら福井のPUNKシーンとの共通点が多く、リスペクトなどと言う言葉も陳腐になるほど、神々しい。
「ここには世界中から色んな人が来るから、いつかもう一棟建ててゲストハウスにしたいわね」(2012年12月現在、既に建造に取りかかっているとのこと!)
RAI KO RISのSareenaとOlivierに加え、Sareenaが音楽を教えていた村の女性・Sampreetyのトリオ・TANK GIRLのアルバム『Kids With Guns + Choco Fun』のアナログ盤を見せてもらった。
この作品は、CRASSレーベルの今日的解釈とも言える独特のサウンドが素晴らしい16曲入り。最初のリリース時はCDRだったが、ドイツのDorfpunkgangdeluxeからアナログ限定700枚プレスで再発(内200枚はダブルジャケット)。入手は困難ですが気長に海外のディストロとかで探してみて下さい。
「これのCDR、もっと持ってない?日本のお店に卸したいなぁ」と聞くと「Hidekiなら勝手にコピーして売ってくれて構わないよ」いやいや、そう言う訳にはいかない。しかしこんなに凄い作品は、どないかしてもっと世に知らしめたい。そのための方策は検討中、とだけ言っておきます。ふっふっふ…。
「Hideki、お腹空いてるでしょー?」Sareenaがみんなが食べられるだけのラーメンを作ってくれた。普段は健康のために避けているインスタントラーメンではあったが、そら今回の旅で食ったどのメシよりも美味かったがな!
「ところでこの日本のバンド、知ってる?2002年にシンガポールへライブしに行った時に共演して、カッコ良かったよ」とFC FIVEと言うバンドのCDを見せてくれた。FC FIVE…mixiのかがみ君の日記のライブ告知で何度か見た気がする。が、ネットで調べたらもう解散したのですね。
その後、自宅スタジオで私がギター、ライブの撮影をしてくれた夏子さんがベース、OlivierがドラムでRamonesの曲をやったり、Sareenaがギター、私がドラムでCrassの曲をやったり、楽しい時間はあっと言う間に過ぎた。
この日も結局、最終のバスが出るPM6:00を二時間過ぎたPM8:00まで居座ってしまい、タクシーを呼んでもらった。
Sareena+Olivier夫妻と来年の再会を誓ってブダニールカンタを後にした。
久々にドラムをばかすか叩いたからか空腹だったので、一度ホテルに戻ってからタメルをうろうろし、思い切ってエベレストステーキハウスに入店。閉店間際だったが愛想良く迎えてくれた。
肉は固かったが、まぁ気にしない。にんにく乗せてガツガツ食った。確か日本円で600円強だった。
もっと飲みたい気分だったので、一人でJHAKKASへ。まぁ分かりやすく言うと売春キャバクラ、みたいなものでしょうか?隣にお姉さんが座ろうとするのを拒み、しんみり飲んだ。
ネパールPUNKに興味がわいた方は下記のサイトを御覧下さい。
http://diypunknepal.blogspot.com (その8へつづく)
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