BWCの前日(6月21日)、BWC会場であるコールドロップスヤードへ下見に行ってきた。
コール・ドロップス・ヤードは、引き込み線にはいってきた石炭運搬用貨車から積み荷の石炭を直接ヤードに落として荷下ろししていたことから付いた名前で、もともと、ロンドン及びその周辺で消費される石炭の貯蔵所であった。産業革命後、石炭が主要なエネルギー源となったヴィクトリア女王時代のロンドンでは、イングランド北部から石炭が鉄道で運ばれ、運河と鉄道と幹線道路が交叉する要衝の地であったキングスクロスのヤードに一旦集積されていたのだという。
石炭が主要エネルギー源であった時代はとうに終わり、ながらく廃墟同然のエリアだったらしいが、1990年代後半にはじまったキングスクロス駅周辺の大規模再開発の一環として、ごく最近(2018年頃?)だが、レンガ造りの歴史的建造物をいかしたモダンな装いのショッピングモールとして生まれ変わったのだ。
操車場があったとおぼしきスペースには、子供たちが遊べる噴水が設置されていたりして、すっかり市民の憩いの場となっているようだ。
こんな由緒あるコールドロップスヤードで、一見クラシカルだがきわめてモダンで機能的なブロンプトンのレースを開催するなんて・・・ホント素敵な発想ではないでしょうか。
現場では、明日のレースに備えてコース設営が急ピッチで進んでいた。
BWCは、ショッピングセンターの中を駆け抜ける一周850メートルを反時計回りに予選5周、決勝では10周するという設定だ。3か所の左直角カーブと、シケイン+右直角カーブ+ドロップが特徴的なコースレイアウトである。ロードサーフィスは埋め込みレンガ、舗装路、そしてドロップ区間の板張りの3種類。(雨が降って路面が濡れたら危なそうなセッティングだが幸い雨は降らなかった。)
シケイン後のドロップ部分が結構ヤバイと思いましたが。
明日6月22日のレースが楽しみです。
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同日の夕方には、ロンドン・ブロンプトン・クラブ(LBC)主催のソーシャルライドがあったので参加した。
全員集合。これ、すごくじょうずに撮れてますね。(もち私も居るよ。)
PHOTO BY JENNY HUNG (Thanks, Jenny!)
さあ出発。
(PHOTO BY JENNY HUNG)
(PHOTO BY JENNY HUNG)
BWC会場のコールドロップスヤードから、ショアディッチ(Shoreditch)にあるオールド・スピタルフィールズ・マーケットへ約6キロのグループライドでした。80人以上のグループライドをLBCの皆さん、要所要所に人を配置するなどして、迷子も出さずにうまく仕切ってくれました。こういうところ、自転車先進国イギリスのサイクリストたちのノウハウはさすがだ。
(PHOTO BY JENNY HUNG)
ライドのあと、みんなで食べるゴハンはおいしい。そして、BWCのようなイベントでは、レース当日にアウェイな感じにならないように、前日のソーシャライゼーション等を通じて顔見知りをつくっておくことがとても重要です。
LBCメンバーやレース参加者のみならず、たまたま出張でロンドンに来られていたブロンプトンジャパンの社長とマーケティング部長も参加されていて、いろいろお話しできてよかったです。さあ、明日はレースだ頑張ろう。
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