ブロンプトンで秘湯へいこうリターンズ。
大雪の中、奥会津の西山温泉(にしやまおんせん)に行ってきた。
西山温泉は、只見川の支流である滝谷川沿いにある秘湯中の秘湯だ。開湯は奈良時代初期に遡り、爾来、千二百年余の歴史を刻む湯の里である。主な源泉だけでも8つあり、一巡りすると万病も一遍に治る「神の湯」であるとの言い伝えもある。
JR只見線へ乗って、最寄りの滝谷駅へとやってきた。
ここからスタッドタイヤを装着したブロンプトンでスタートする。西山温泉は約6.5キロ先にある。
[走行データ]
距離 6.50 km
タイム 35:03
平均速度 11.1 kph
総上昇量 147 m
使用機材 M3L(タイヤ:シュワルベウインター)
西山温泉にやってきた。幸いなことに除雪がしっかりされていて、アブナイところはなかった。
西山温泉のいくつかの湯宿で、以前から関心を寄せていたのはつげ義春のイラストにも描かれたりした「中の湯」と「老沢温泉旅館」だ。歴史が長く格式が高いのは中の湯の方だが、老沢温泉旅館は昔ながらの湯治宿の趣きを残しており秘湯中の秘湯である。「鄙びた秘湯ランキング」があれば確実に全国トップ5に入るはずだ。温度が異なる三つの湯殿がありその奥に温泉神社が鎮座するという。但し、この2年ほど休業しているようだ。
一応、老沢温泉旅館を見に行ってみた。
やはり休業中であった。万一、空いて開いていたら立ち寄り湯をお願いしようと思ったのだが。またにしよう。
坂を下っていくと、本日の宿が見えてきた。
西山温泉 旅館中の湯である。西山温泉の中で最も歴史があるようだ。「中の湯」「杉の湯」「荒湯」と三種の良質な源泉に恵まれている。
(続く)