只見線に乗ってきた。

 

おヒマでしたら短い動画をどうぞ。(3分51秒)

 

2011年7月の新潟・福島豪雨で甚大な被害を受け、福島県の会津川口駅―只見駅間27.6kmで運休が続いていたJR東日本の只見線が2022年10月1日から全線運行再開した。不採算路線ゆえに復旧に向けて「復旧費用は一体誰が負担するのだ。将来にわたって発生する赤字はどうするのだ。」とすったもんだもあったが、なんとか復旧にこぎつけてよかったよかった。

 

報道によれば「復旧費用の約90億円は国、福島県と会津地方17市町村、JR東日本でそれぞれ3分の1を負担。同区間は福島県が鉄道施設を保有する上下分離方式となった。また、復旧後、福島県と会津17市町村が只見~会津川口区間の運行経費年間約3億円を負担する。」とのこと。10月1日を迎えるまで、ほぼすべてのメディアが「この先どうすんのよ」「無理でしょ」的な内容の報道を盛んにしてきたわけだが、幸いなことに、現状、彼らの予想を覆すような状況になっている。

 

JR只見線 混雑対策で一部列車の運転区間延長し車両増結へ(2022年11月02日NHK福島 NEWS WEB)

沿線地域では、只見線を目当てに訪れる観光客が増えていて、休日を中心に列車内が非常に混雑する状況が続いていることから、地元の住民からは「いつ乗っても混雑していて、お年寄りでも座れず、長時間立ちっぱなしで乗らざるを得ない」という声が上がり、混雑の緩和が求められていました。

 

 

マジですか。さっそく様子を見てきた。

 

新潟県側の小出から乗車。

 

確かに、沿線住民の歓迎ムード、スゴイです。車内の乗客の皆さんも手を振り返すし、見たら車掌さんや運転手さんも手を振っていた。嬉しくなります。

 

山奥の鉄橋を一両編成でトコトコ走ってくるキハE120形気動車。萌えます。

 

こちらは二両編成。車体のカラーリングは東北地域本社色の緑ながら側面には「只見川と残雪、冬の厳しさに負けじと萌える新緑の山々」をイメージする緑色と黄緑色の2色の帯が入る。

 

只見線沿線の絶景もどうぞ。

 

連続して現れる美しい山と渓谷の景色に乗客は皆、大興奮である。せっかくのこのアセット、懐の豊かな高齢者観光客向けにスイスの氷河特急みたいな売り出し方、できないのか。

 

こんな光景に感動しない人、いないでしょう。

 

そして只見線の個性的な橋梁たちにも注目です。最寄り駅で降車してビューポイントに歩いていけば、列車の外からも楽しめるのです。これは第八只見川橋梁(会津塩沢~会津蒲生間)。断崖絶壁なので、川を横切るのではなく岸から離れて川の上を走る方式です。2011年の洪水では辛うじて橋梁の流出を免れたものの、盛り土崩落や線路沈下、土砂堆積等の復旧工事に加えて、橋げた流出リスクの低減のためのストッパー設置、擁壁の補強、橋脚株の根固め工事などに25億円かかったとのこと。実は一つの橋梁として最も高くついている。

 

大塩温泉付近の第七只見川橋梁(会津横田~会津大塩間)。2011年の洪水で崩壊しましたが14億円をかけて下路式トラス橋として再建されました。(崩壊前は上路式ワーレントラス橋)

 

第六只見川橋梁(本名~会津越川間)。本名ダムの堰堤の目の前に只見線の橋が架かるというダイナミックな光景の中にあります。2011年の洪水で完全に流失し、16億円かけて再建されたものです。増水で上路式が軒並みやられた教訓を踏まえて被害を受けにくい下路式のトラスに変更です。

 

第五只見川橋梁(会津川口~本名間)。水面に映る橋が綺麗です。向かって右の第一径間部分(そこだけピカピカなのでわかりますね)の流出のみでしたがそれでも復旧費用として3億円かかっています。もう大変。

 

最後に、噂の超混雑する車両内です。(このときは2両編成でした。) 紅葉の季節にお座敷列車を走らせたら満員御礼になりそうです。旅行会社の人、出番ですよ。

 

今の人気が一定程度続けば『廃線』という話にはなりにくそうですね。皆さん、今後もご協力お願いします!尚、只見線の土日祝の臨時列車増発は12月4日(日)まで。日帰りで只見線を楽しみたい人はお早めに。

 

 

 

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美しい只見線沿線の映像です。

 

(出所:テレビュー福島、TBS系列)

 

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