ガーミンのGPSスマートウォッチ fēnix 7シリーズには『tactix 7 Pro』というミリタリーバージョンもある。私にはフツーの fēnix 7で十分なのだが、国際安全保障の行方に一抹の不安が感じられる昨今の状況もあって、とても興味をそそられている。

 

fēnix 7のラインナップは今年2月時点で以下3モデルであった。

① fēnix 7X:1.4インチディスプレイにLEDフラッシュライトを搭載した、本格的登山などの屋外アクティビティーにおすすめのモデル。ケース径51mm、重さ89グラム(チタンベルトモデルでは146グラム)。

② fēnix 7:多機能/高性能は7Xと同じだが、1.3インチディスプレイと大きすぎず、チタンベルトをつければビジネス使いにもおすすめのバランスモデル。ケース径47mm、重さ73グラム(チタンベルトモデルでは114グラム)。

③ fēnix 7S:1.2インチディスプレイと小型で、女性の腕にも馴染む。ケース径42mm、重さ58グラム。

 

4月27日に新モデル『tactix 7 Pro』がリリースされた。1.4インチディスプレー、内蔵LEDライトを搭載。ケース径51mm、重さ89グラム。 fēnix 7X Sapphire Dual Powerをベースに、アメリカ国防総省MIL規格「MIL-STD-810」に準拠した高い耐熱性、耐衝撃性、耐水性に加えて、ミリタリー・航空機能を追加して高難度の軍事ミッションや過酷なアクティビティにも対応したfēnix 7シリーズの最上位機種との位置づけだ。

 

 

ミリタリー(tactics)仕様として、GPS等の電波を無効化して敵に探知されないようにする「ステルスモード」、パラシュート降下時に目的地点までの降下ルートをナビゲートする「ジャンプマスター」、暗視ゴーグル着用時でも画面の表示を視認できる「ナイトビジョンモード」、敵に捕縛される前にすべてのデータを消去する「キルスイッチ」、緯度/経度とNATOで使用されている高精度なグリッドコードMGRSを同時表示できる「デュアルポジションGPSフォーマット」、さらに敵に悟られないよう手元を照らす目的でグリーン調光できる内蔵LEDフラッシュライトなど作戦行動に対応可能な様々な機能が付加された。

 

もちろん、GNSSマルチバンドとABC センサーによる機能向上によりきわめて精度の高い位置データが得られること、どんな目的地でも等高線付き地図とGPSで到達可能であること、そしてバッテリーが長持ちすることはfēnix 7シリーズの他の3タイプと同様だ。極地や戦場のような過酷な環境であなたが生き延びるための支えとなってくれることだろう。

 

tactix 7 Proは、ガーミンのビジネスアスリートラインで最も高価なモデルとなるが、軍の空挺部隊に所属していて敵地にパラシュート降下の予定がある方、紛争地域で特殊任務につく方、危険を伴うインテリジェンス業務を遂行される方などに利用価値があると思う。同時に、フツーの大人が旅先や出張先でジェームズボンドやイーサンハント気分でワクワク・ドキドキ感を楽しむという使い方でもよいのではないかと思ったりする。

(写真:オーストラリアのトライアスロン大会でスイム・バイクを終えてラストのランでガシガシ走っているビジネスアスリートの紳士淑女諸君。)

 

 

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