ブロンプトンで秘湯へ行こうリターンズ。伊豆長岡温泉(古奈温泉)の共同湯『あやめの湯』へ行ってきた。

 

 

伊豆では、修善寺温泉、伊豆山走り湯(熱海)、古奈温泉の三湯が「伊豆三古湯」として知られている。あやめ湯は源氏山の東麓、古奈温泉街にある共同浴場である。

 

[走行データ]

距離 22.50 km
タイム 2:10:45
平均速度 10.3 km/h
総上昇量 130 m
カロリー 484 k cal

 

朝8時ちょっと前に「あやめ湯」に到着した。伊豆長岡(古奈)出身の美女「あやめ姫」 にちなんで名付けられ、外観はなまこ壁でレトロな雰囲気を醸し出している。

 

あやめ御前は伊豆国の古奈(今の伊豆長岡)で生まれて京に上り、鳥羽院に仕えて、院内一の美女だった。その頃、帝(近衛天皇)を悩ませていたのは、夜ごと丑の刻に黒雲と共に現れる頭が猿、胴が狸、尾が蛇、手足が虎、鳴き声が「ぬえ」という邪悪な怪物であった。そこで武芸に通じ歌人としても著名で院の信頼も篤かった源頼政はぬえを一矢で退治した。鳥羽院は大いに喜ばれ、頼政のあやめ御前への純粋な恋心を知ってあやめ御前を授けた。頼政は後に従三位に叙せられ、源氏として初の公卿昇進を果たした。源氏でありながら平清盛にも信頼される政界の重鎮だったが、あまりの平家の専横ぶりに以仁王とともに平家に挑み(以仁王の乱)、敗れて自刃した。このくだりはNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも出てきた。

 

頼政の死後、一人古奈に戻ったあやめ御前は、草庵を結び頼政の菩提を弔いながらひっそりと暮らしたと云う。あやめ湯と同じ源泉の湯に通うこともあったと想像される。

 

入り口の脇に小さな道祖神があった。レリーフに見える二人は源頼政とあやめ御前なのだろうか。

 

また、道の奥の西琳寺という古刹の境内には、あやめ御前の供養塔がある。

 

 

券売機で入浴券を買って、受付のオバサマに渡して、さあ入浴だ。「加水、加温」とあるが、実は鮮度の非常に良いアツ湯で、消毒処理もまったく気が付かないホドで、ほぼ源泉かけ流しといってよいと思います。

 

ちょうど入れ替わりの時間だったのだろう。朝イチの方々は私の着替えの最中に入浴終了されて出ていかれて、なんと私一人となった。独泉である。

 

クラシカルで美しい伝統的な湯屋の造作です。

 

源泉の湯口は実はこれ以外に、下のほうの茶色になっているところにもあります。結構なアツ湯が穴から噴き出ています。

 

溢れだしも上々で、極楽極楽。

 

しかしガツンと来るアツ湯であった。少しのぼせてしまったので、着替えを済ませると外に出て涼風にあたりながらいつもの炭酸水で水分補給です。

 

ほぼジモ専のあやめ湯、もしかしたらこのあたりで最良の湯かもしれません。

 

(源泉駒の湯荘へ続く)

 

 

ちなみに、あやめ湯のある古奈の温泉街には「Kona Stay」というサイクリストフレンドリーな宿がある(以前は大観荘という温泉旅館であったが経営がかわってリノベされた)。ブロンプトン乗り御用達です。

 

 

あなたの清き1クリックをお願いします!

 

にほんブログ村 自転車ブログ ミニベロ・折りたたみ自転車へ  にほんブログ村 旅行ブログ 源泉掛け流し温泉へ  ブログランキング・にほんブログ村へ