ブロンプトンで蓮華温泉【アプローチ編】 の続き。

 

蓮華温泉に着いた。しかしすぐに秘湯に入れるわけではない。


 

ロッジから徒歩10分~15分。完全に登山である。

 

蓮華温泉には4つの露天風呂がある。最初の「三国一ノ湯」。小さい。そして4人の若者がこうしているところに「ちょいとゴメンナサイ」と裸になって入るわけにもいかず、パス。

 

次に、本日の必須科目の「仙気の湯」だ。大人気でしばしばイモ洗い状態とか。空いているとよいのだが。

 

おお、一人しかいない。オジサマ、ちょっと向こうを向いてもらって写真を撮らしてもらって宜しいでしょうか。パチリ。ご協力ありがとうございます。風呂の中で暫し歓談したが、この方、秘湯に非常に詳しい。それと今日はなんと山形からバイクを飛ばしてきたそうだ。その熱意にも脱帽。

 

噂にたがわぬ、「天空の城(しろ)」ならぬ『天空のフロ』であった。湯の質も良く、堪能した。さて、新たに3人やってきたので次に行こう。

 

途中、見下ろすと先ほどの「仙気の湯」が見える。

 

蓮華温泉の四つの露天風呂で最も高いところにあるのが、この『薬師の湯』だ。

 

薬師の湯では、蓮華温泉の露天風呂に魅せられて毎年来ているというサラリーマンオジサンと温泉談義をした。次は黄金の湯だ。

 

時間の都合上、黄金の湯はパスするつもりだったが、これが黒系のなかなか良さそうな湯だ。モール泉なのだろうか。時間を気にしつつ、入ってしまう。

 

うーん、極楽極楽。

 

最後に、蓮華温泉ロッジの内湯を頂かなくては。

 

極上湯の大量掛け流しだ。白濁の硫黄泉が素晴らしい。

 

ピクチャーウインドーからの山岳の景観も素晴らしい。

 

炭酸水を飲みながら、必ず再訪しなくてはいけないなと思った。次回は温泉だけで済まさずに白馬大池あたりまで登ってみるか。

 

蓮華温泉は上杉謙信の発見と伝えられる。付近で鉱山開発を行った際に見つかったらしい。温泉名の由来は、白馬岳の越中・越後側の名称「蓮華(レンゲ)」から来ているという。かつては猟師や樵に愛用され、やがて不便な山奥ながら湯治場として発展した。日本アルプスを世界に紹介したイギリス人宣教師ウォルター・ウェストンも白馬に登頂の際、この温泉に宿泊した。ちなみにウェストンも白馬岳をその著書の中で「オオレンゲ」と記している。

 

それでは、本日夕食までに帰宅すべく、駅へ急がねばならない。その電車に間に合うバスはないが、ブロなので好きな時間に駅までひとっ走りだ。

 

ダウンヒル編に続く)

 

 


 

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