春の如き陽気とともに黄砂も来て霞む夕景

昨夜はまたまたネットフリックス作品。

本作のジャンルは、ホラーになるのかしら?

今作が怖いかどうかは、かなり人によると思いますが、オレは少なくとも気持ち悪かったです。

解剖や臓器摘出シーンもバッチリあるので、オレみたいに晩飯がてら食べつつ飲みながら観るのはあまりオススメいたしません。

オレは、ロメロ翁のゾンビ観ながら平気でミートスパ食べられるクチですけどね。

死体を蘇生する研究に執着する病理医と、幼い娘の臨終に立ち会えなかったことを悔やむ産科看護師のシングルマザーという、2人の女性の特殊な境遇がめぐりあい接近したことで展開していくストーリー。

蘇生できる原理や理屈は全然わかりませんが、この映画がとにかく観ている者の死生観をグラグラ不安定に揺さぶってくることだけは確か。

我が身の妊娠すら実験の機会にしようとする挙動が典型的なマッドサイエンティストっぽい病理医が自宅アパートに飼っている室内豚も、実はしばらく前に一度死んでいる実験体だという設定。

コイツが、可愛いんだか、怖くて気持ち悪い存在なのかどうかも、実際のところかなり微妙。

確かに臓器移植とかで人間で試す前に豚はよく使われるから、リアリティがあると言えばある。

それにしても、最初こそエキセントリックな病理医に振り回されていた看護師ママが、劇中でいったん蘇生した娘が再び死ぬ事態を全力で回避しようとしていくうちに徐々に自分も娘の生へ執着する狂気に取り込まれていくかの様相を呈してくるのを見ると、精神的にもかなりクル。

そしてストーリー終盤、なるほどタイトルにはその意味合いもあったのねという怒濤の展開に雪崩こんでから、物語は半ば強制シャットダウン!

観ている側は投げっぱなしジャーマンスープレックスの不意打ちをちょっと食らった気分。

視聴者の倫理観や死生観をさんざん不安定にさせといて、コレかと。

というか、こうやって観ている方の価値観を揺さぶること、その考えさせる状況を作り出すことこそ、本作を作った目的かな?

クリエイターは、いろいろエグいことを考えつきますね。


個人的には、精神的にかなりキツい1時間半でした…。


https://www.netflix.com/jp/title/81950731