year2066. 原作ふく
March20
Cuba,Habana
AM.
国会議事堂エルカピトリオ
美しい、白き外観は多くの観光客の目の色を奪う
この議場で、審議、採決、制定が全て行われている
年中無休で、誰でも入場が可能だが有料となっている
今回は、特別に横浜高校がゲスト
無料で入場が可能だ
現地のガイドスタッフの案内で、マレたちは
見学
高い建築技術により、美しさは2066年現在でも保たれている
モエとマレは、エルカピトリオの美しさに目を奪われる
｢うわあ～！綺麗～！｣
｢まるで中世のお城みたいだね、エミちゃん｣
｢ここは、世界的にも有名な国会議事堂の一つなの｣
コウキもタケルも絢爛な天井を見つめて目を開いている
｢国会議事堂とは思えないよな、な？｣
｢豪邸みたいだ！｣
ミナミ先生が英語でガイドとコミュニケーションを取っている
サトウ先生、ムラカミ先生も同行
鮮やかな議場に入る一行
｢ここは、議事堂の中枢である議場です
ここで、審議、採決ら制定が行われます｣
(現地の日本語ができるスタッフ)
｢グリオ大統領もこの場で日々公務してるのですね？｣
｢Yes,Ofcouce｣
エミは英語でガイドに質問をする
｢What kind of deliberation are you currently doing？｣
｢yes,Employment insurance unemployment benefit.｣
｢Oh,it'shard,why it'sthat's？｣
｢Ann、This is・・・｣
サトウ先生が腕時計を確認する
｢鈴木、時間がない、後で質問しよう｣
｢すみません｣
｢エミ、やっぱ凄いよね、私たちなんて全然喋れないし(笑)｣
｢さすがエミちゃん！｣
一行は、ある部屋に通される
｢どうぞ｣
煌びやかなシャンデリア、年代物の絵画、白い3体の像が置かれている
マレたちは興味津々
｢この3体の像は修復され、一体は修復できず、新たに創り得た物です｣
コウキとタケルが像を食い入るように見入ってしまう
｢へえ、芸術って感じだな｣
｢なんか、お前に似てねえかこれ｣
｢似てるわけねえだろったく｣
｢ちょっと行くよ｣
モエはタケルたちに声をかける
マレも像を気になるのかじっと見ている
｢マレ！｣
マレは、なぜか嫌な気配を感じていた
｢ごめん、行く｣
その時、視線を感じた
マレが振り向くも、像たちは変化がない
マレが部屋を出る
すると、3体の像が突然動き出し、鋭い視線に
一体これはどういうことなのか・・？
見学は午前で終了
午後からは、
大統領官邸の見学
国会議事堂から数百メートル
大統領官邸も、白い煌びやかで美しい外観 4Fで地下1F
正面玄関を入ると、白い天井、エントランスホールが見える
官邸警備が案内し、
秘書コジロウが迎えてくれた
｢Hello,welcome｣
｢thankyou｣
ミナミ先生とコジロウ両者握手を交わす
マレたちも握手を交わす
一行は、美しい外観に目を輝かせる
左にある2階につながる階段前には、中世の騎士のような像が立つ
マレは、嫌な予感が。国会議事堂で、不穏な気配を感じたからだ
しかし、杞憂に終わった
大統領室に入室する一行
｢すげえ、すげえよ俺たち！｣
興奮するタケルとコウキ
モエとエミも嬉しそうだ
ただ一人、不穏な気配を感じるマレ
マレは、大統領の使用するテーブルの上に置いてあるカードの束に、なぜかビリビリと圧をかんじていた
｢マレ？どったの？｣
｢ううん、なんでもない｣
｢マレは、東京のMorningMusumeのメンバーなんです｣
通訳が英語に訳す
｢WAO、MorningMusume！Ofcouce、I know、Excellent！｣
グリン大統領は歓迎し、マレと握手をするも、顔がひきつるマレ
｢それでは、皆さん記念写真を｣
大統領の横に並び、記念写真を撮る
マレたちはグリン大統領と握手を交わし、見学は終了
見学終了後、官邸・大統領室ではグリン大統領が秘密を気づかれたことに
気に食わない様子
｢どうなされました？グリン様｣
｢どうやら、気づかれたようだな｣
｢？あの中に誰がですか？｣
グリンが、カードを手に不敵な笑みを浮かべる
｢さすがは東京、確かに侮れん｣
グリンが持つカードは、南アフリカ製の最新技術で製造された、｢クライムハザード・カード｣だった・・・
そして、テーブルの引き出しのロックを解除すると、小瓶に入ったロキ族の薬品が並んでいる
やはり、ロキ族の薬品を所持していた。
今後のスケジュールとして、21日には、グリン大統領とジョーダン大統領との会談が行われる
22日には、マレたち一行は別のグループと合流し、世界遺産ビニャーレス渓谷に向かうことになっている
続く