year2066.5.Lhasa | ふくの福の音ブログ  

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主に、モーニング娘。について書いてます。
譜久村聖(みずき)さん推しです

スポーツはバスケ部でしたMLBも好きです

また、社会問題についても書くことがあります
宜しくお願い致します。

year2066.  原作ふく


SouthEastAsia・Himalaya


チベット文化は健在し、世界中から聖地を求めて観光客が訪れる



雪に覆われる大柄な山々



一人の男が、山道を登り歩いていた



顔は目元以外は布で覆われ、茶色いマントのようなもので身を包み、手には黒い手袋を填めている



杖を頼りに息々とつきながら、山道を歩いていく



やがて男の目の前に、大きな塔のような建物が姿を見せる


「はあ、はあ、はあ、顔見せろ老師・・!」



顔覆っている布を外し、男のが門を開けると、大柄な男二人、三人そして、一人の男が王位の椅子に居座っている



一斉に睨む男たち



「おい老師!」



屈強な男たちが男に攻撃を仕掛けてくる



男は抵抗するも、技を受け倒れる


体格は良い方だが鍛え抜かれた男の前ではなす術ない


「おい!ふざけるな!」



「ふざけてるのはお前だジン」



「なんだと・・!」



「我が族を抜け出したのはお前自身だ、何の用だ?」



「も、もう一度体術を教え込ませてほしい!」



「戯言を、10年前、欲望のままにこの族を出、ヤン様に恥をかかせたお前にもう一度体術をだと?ふざけるな!」



「ジン」


ヤンはそう言うと、王位の椅子から一瞬でジンの前に


「ジンよ、よく、よくぞ戻ってきた、礼を言うぞ」



「老師・・!」



「お主の醜態はわしがよう見とった、その腐敗した 真(心)から鍛えぬいてやろうぞ」



「・・・!」


ヤンの心眼によって、ジンの行動は見られていた



「はっ、全てお見通しだったか・・」



「俺を倒したら、ここに受け入れよう」



「やめい、ギル」



「ヤン様・・!」



「わしらと同じ術を学び、同じ釜を囲み、こわしらと同じ真(こころ)を得るのじゃ、ジン」




「ジン、世はどうだったか?そのだらしない真(こころ)では酷な世に太刀打ちできぬ

頂に着いたお前だが、お主の醜い欲望を持ったままでは真の人(うつわ)にはなれぬ

まだまだ四十と若いのは救い

ジン、今こそ真の人(うつわ)になる時じゃ」



「真の人(うつわ)・・か、俺は何もかも失った・・、金も名誉も、己の威信も・・!

気づいたよ・・、俺が弱かっただけだ・・!、俺が弱かっただけなんだ・・!



「俺は・・、俺はなってみせる!」

ジンは改心し、族に戻り修行に明け暮れる日を選んだ





 チベットの都市ラサ 


旧中華人民共和国チベット自治区・ウーツァン


現在は新興宗教が混在しており、新規の寺院も建てられている


町並みも、近未来的な雰囲気になっている




一人の少女が男性と訪れていた


2人とも登山服を着ている



少女の名はクミ(17)。ロキ族の父ユウ、母ウミの娘でアミ、ユミの妹だ



「やっとこれたね~、疲れたけど~。今はドライバーがいてくれるから助かるよ」



「クミ様、少しお休みになっては?」



「ヨリ、せっかく来たんだから寺院巡りだよ♪」



首都ラサはチベット仏教の聖地、多くの観光客が世界中から訪れるが、


30年前に新興宗教との争いに敗北し、新興宗教の混在を許してしまっていた



「ポタラ宮いきたいな♪死ぬ前のお母さんと行った場所♪」



「あそこは、新興の台頭で少し外観が変わっておりますが・・」



「ポタラはポタラなの、ね♪」



行く途中、観光客と分かった現地の行く人に物をもらう



「オシルシもらっちゃった~♪優しいな~」



「なぜか私ももらってしまいました」



「だって、私と同じカッコしてるんだもん、観光客じゃん」



「忘れてました」



「どんだけ~(笑)」



2人はポタラ宮に着く


1994年に世界文化遺産に登録された



赤と白のコントラストが美しく、洋風の城のような雰囲気を醸し出している



2066年現在では、赤で塗られた部分が一部黒に塗られている



広場を、多くの人が行き交う



「うっわぁ~!変わらずでっかい~!、いこいこヨリ!」



ポタラ宮内部に入る階段には、多くの観光客



階段を上がるクミとヨリ



「ねぇヨリ、私のこと好きでしょ♪」



「//////!!、な、なにをおっしゃいます!クミ様!//////」


階段からコケるヨリを見て確信するクミ


「ここまで付いて来てるもん、スキじゃん♪」



「わ、わたしはクミ様の護衛です!ユウ様の御命令なので"ふ"から!」



「きゃっはは♪なにでふって(笑)」



「いや~その//////」



「ふふ、でさヨリ知ってる?」

スマホをヨシに見せる


「昨年のMorningMusumeを襲ったテロですね?」



「うん、そのテロの首謀者がソウさんなの」


「ソウ様が・・!信じられませぬ」



「覚えてるでしょ?5年前の」



「あれは、ソウマが寝返ったのです、彼らは、ジンの率いる軍にひれ伏せ、我がロキ族を襲撃した

断じて許せませぬ・・!」



「ソウマは私たちのトモダチみたいな関係だからさ、ショックだったよね、で、後ろ盾に大連がいたわけだし。


ジンというやつに、長老たちがビビってあんなやつらに協力してさ、最悪よね、プライドなんてないじゃん。


あの時はさ、アミ姉さんユミ姉さんと一緒に逃げて、アミ姉さんがさユミ姉さんに私を預けてお母さんを助けに行って・・、


それでまたソウマに襲われて、ユミ姉さんが傷付いて・・、それで何かにユミ姉さんを拐われて・・


でも、ヨリが来てくれたから・・。」



「恐れ入り、言いづらいことですが・・・」



「いいよ、アミ姉さんのことは父さんから知らされたし。

あの時は父さんが必死で私たちを助けようとしてたこと、今知れて良かった


そうね、アミ姉さんとユミ姉さんが二人で踊る儀式の踊りが好きだったなぁ~」



「よし!辛気臭い話はここまでー!こっからはデートだよ~♪」



「クミ様、欧州からわざわざこちらまで来た理由とは?」



「お清めお清め♪だってあんなところにいたらペチャンコになっちゃうよ、バカンスは良かったけどさ」



「ね、ヨリ私の水着写真見たい?♪」



「無視します」



「きゃっははは(笑)おもしろーい♪」



「じゃ、この後はお昼ご飯ね~♪」



続く