先日、世界の山ちゃん（株式会社エスワイフード）の山本久美代表のお話を聴く機会に恵まれました。
FUJITSUファミリ会という、FUJITSUの商品をご利用くださっている企業様の会の新春講演会にて。オンラインで全国の方にご覧いただける機会です。ここで私は総合司会と、講演をしてくださる山本代表の聴き手として対談をさせていただきました。
世界の山ちゃんと言えば、名古屋の誇り！幻の手羽先で有名なお店。そしてなんと言っても創業者の故山本重雄会長のカリスマ振りが有名です。自らも公言されるほど自他共に認める『愛すべき変人』で、そのマインドは今も受け継がれています。
久美代表はその重雄会長の遺志を受け継ぎ、重雄会長とは違うやり方で同じ在り方を守っていらっしゃいます。
久美代表は小学校からバスケットボールを始め、中学時代には全国大会３連覇したチームのキャプテンでした。その後もバスケを続け、大学卒業後に学校教諭になってからもバスケチームの指導者として全国大会へ導いた名将でもありました。重雄会長と結婚後は専業主婦になり３人のお子さんを育ててこられました。経営については素人だったので必死に勉強されましたが、スポーツで培ったチームビルディングの能力や人を動かす魅力は久美代表ならではの資質でしょう。
『人を大切にすること』『今があるのは周りの人たちのおかげ』という、その辺のペラッペラな経営者が言うと鼻息でも飛んで行きそうなセリフも、久美代表がおっしゃるとギュッと重くてその表情の力強さと優しさからグッと胸が熱くなります。それは重雄会長の存在と、代表を引き継いだ際のドラマチックなストーリーもありますが、もちろんそれだけではありません。小手先のテクニックではない原理原則で久美代表が行動しておられ、その覚悟が伝わるからです。『信じて任せる』ということも口で言うほど簡単なことではないと私も経験からわかりますが、久美代表は「私は体育会系で育ってきたので『私についていらっしゃい！』と言うこともできたけれど、皆に任せなければ私では何もできないんです」とおっしゃいます。重雄会長が創ってきたものを守るためにくだらないプライドは全て捨てた、いやもともと持ち合わせていらっしゃらなかった。そしてそれを全て曝け出した。
そして、久しぶりに私がストーカーになった方でもあります。
仕事柄多くの経営者の方とお会いしてきました。私自身は社長としては大失敗して組織から逃げ出した身ではありますが、ペラッペラの経営者は会えば匂いでわかります。そんなのはバレバレです。
経営者の方との対談や、ディスカッションのモデレーターも数多くしてきましたが、その際は必ず登壇される方の下調べをします。今回も事前に久美代表の記事を読んだり動画を見たりしました。そうしていくうちにどんどん引き込まれ、まるでストーカーかと思うくらいに久美代表のことをもっと知りたくなってしまい、当日お会いした時にはもう初対面ではないほどの感覚でした。もうね、ご本人の代わりに久美代表のことを語れますよ、くらいまでに。
久しぶりに、もっと多くの経営者に聴いてもらいたい！と思うお話でした。「社員の働きが悪い、能力が低い、何度言っても変わらない・・・」などとボヤいている経営者は正座してお聴きなさいよ。
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