年が明けると、初詣や、経営者は初えびすなどへ行かれる方が多いことでしょう。私は、神社へは時季に関わらず行きたい時に行きます。いわゆる年末年始の恒例行事的なものは一切気にしませんので初詣も行きませんし、初えびすで熊手をもらうこともしません。

私の住んでいる場所はすぐ近くに熱田神宮があります。三種の神器が納められている、伊勢神宮・熱田神宮・皇居のうちの一つということもあり、年始はなかなかの人出で賑わいます。

ここ数年はウイルスの影響で神社も様々な対策を取っていて参拝者は激減していました。今年は久しぶりに屋台が並び、多くの方が初詣に来られて賑わっていたようです。

そして、１月５日は初えびす。前日４日の深夜から多くの人が訪れました。私の家を含めた神宮周辺は年始は通行止めになるのですが、１本表通りへ出れば夜中から華やかな熊手を抱えた人たちがたくさんいました。

自宅の裏はコインパーキングになっています。神宮に近いとは言え普段は満車になることはほぼない住宅街の駐車場です。しかし年明け、特に初えびすの日は未明から満車が続き、新しい熊手を抱えて今年も商売繁盛を願う多くの人たちで賑わっていました。

そして明けた１月６日の午前中、何気なく窓から見えた裏のコインパーキングを見て愕然としました。

ここは錦三丁目（名古屋の繁華街）かと思うほどのゴミ、ゴミ、ゴミ・・・こんな様子は今まで見たことがありませんでした。

そして、せっせとゴミを拾い掃除をする駐車場管理会社の人の姿。

一晩で起きたこの光景に私が感じたのは『滑稽さ』です。

商売繁盛と書かれた華やかで大きな真新しい熊手を持ち、意気揚々と今年の事業の発展を願う人たち。そこに残された、タバコの吸い殻やペットボトル、コンビニのビニール袋を黙々と拾う駐車場管理会社の人の背中を照らす朝日。

滑稽だ・・・商売って経営って何なんだろう。

年始に良い教訓をいただいた令和４年のスタートでありました。

今年も自由に、美しく生きます。

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初えびすとゴミ拾いの滑稽さ