イギリス英語発音スクール Stellavoce の高島まきです。
英語は「発音・リズム・イントネーション」で ずっと通じやすく、聞きやすくなる
これをイギリス英語を通じてお伝えしています。
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はじめましてのシリーズ、1: イギリス英語への入口 の続きです。
ドイツにあるイギリス人学校、私の通った Kent School は、
当時北部ドイツに点在していたNATOのための
英軍ベースキャンプに住んでいる子供たちのための学校でした。
イギリスにとっての「外地」にあるからというだけでなく、
軍人の子女のための学校ということで、
1000人を超える生徒数の99%はイギリス人。
日本人は、1学年下の妹と、私だけ。
結論から言うと、ここがとってもいい学校でしてね。
いい先生、いい同級生に恵まれ、
英語の読み書きは多少できるけど、全くしゃべれない聞けない、という状態で入った私を
皆さん本当によく面倒みて下さいました。
この Kent School の思い出話を始めたら終わらないので
もろもろのエピソードはまた別途にしますが
(何年か前にこのブログでもいろいろ書いていますけど、昔すぎてどこにあるか・・・いずれ整理したい)
ここでは英語に関する話をメインに進めますね。
私が編入した学年は、英語・数学・体育の他は5教科が選択科目でしたが、
学校側の計らいで、最初の1学期間は
その選択科目のうち、美術を除く全て英語の補修に充てて下さいました。
生活も英語、教科も英語ばかり。
運動も絵も得意じゃないし、
唯一余裕なのは数学の時間だけ。
うわ~しんどい(笑)
でも、イヤじゃなかったんですよね。
私は好奇心旺盛だったので(それは今でもですが)、言葉ができないながらも新しい環境に対しては
「わあ~面白い!」と思ってました。
本当に英語漬け。
ロンドンに住んで現地の学校に行くよりも、ずっとイギリス人比率が高いし。
(ロンドンは当時から駐在員も移民も多かった。)
今思えば、語学を習うにはとっても贅沢な環境ですが。
で、その英語の補習クラスの先生のもとで、あれこれ問題文を解いたりしていました。
それまで日本で習ったのは、当然アメリカン。
スペルもアメリカンだし、下手ながら発音もアメリカン寄りでした。
が、ここはイギリス英語ワールド。
私が書くスペルや単語について先生曰く、
That's not English!
それは「英語」じゃありません。
え???
今まで日本で、「イングリッシュ」って習ってたんですけど!
違うんですか??
そもそもですね、昭和40年代の子供にとって、
外国 イコール アメリカ、
英語 イコール アメリカ人が話す言葉、だったんですよ。
英語が元々はイギリスの言葉だって認識自体がゼロでした。
今なら小学生とはいえそれくらい知っているでしょう。でも当時の子供は皆そんな感じでしたね。
で、先生に That's not English! と言われて、
そっか、ブリティッシュか。
アメリカンとイングリッシュは違うんだ。
イギリス人にとっては That's not English と言っちゃうくらい、
アメリカンは「別モノ」という感覚なんだ。
と、ブリティッシュ・イングリッシュの洗礼を受けました(笑)
続きはこちら→ 3. イギリス英語は発音でお里が知れる、を初めて知った日