皆さん、こんにちは。
リーダーズ総合研究所・講師の板野です。
海事代理士試験まで残り数日となって少しずつ焦りや不安が芽生え始めています。
受験経験を重ねても不安や焦りを克服するのは非常に大変なことですが、これまでの受験経験を通じて身に着けた「直前期の受験戦略(戦略編)」を実践することで地に足をつけて日々勉強に取り組めており、その有効性について改めて確信しました。
加えて、最近は家族を含む周囲のサポートによって集中できる環境で毎日勉強に取り組んだ結果、
好材料としては、第3フェーズ及び第4フェーズにおいて全20法令を各々2日で学習し、重要知識を記憶に定着できつつあるので、漸く先頭集団の後ろ姿を捉えることができたと思えるようになったことです。
一方で、不安材料としては、他の国家資格と比較して海事代理士試験の場合、受験指導校の模擬試験や答練が皆無であるために自分の"立ち位置"を知る手段がなく、どれだけ勉強すれば先頭集団に追いつけるのかわからないことです(唯一、伊藤塾で模擬試験を提供していますが、自己採点であって成績表もありません)。
この相反する材料の下で自分がどの辺りを走っているのかわからず、グッと不安が込み上げてくることがありますが、最早不安や焦りを感じる余裕すらない状況となっており、23日(土)・24日(日)の2連休で30時間を目標に勉強し、先頭集団に追いつきたいと考えています。
そして、これまでの受験経験に加えて今回の海事代理士試験の受験経験も、講師として受験指導の糧にしたいと思います。
第5フェーズ
(1)第5フェーズの学習戦略
第4フェーズは学習戦略に従って2日間で全20法令を学習することができ、記憶の定着を図ることができたともに、漸く"達成感"を得ることができました。
その成果を踏まえ、第5フェーズにおいても全20法令を2日で学習する計画とします。加えて、伊藤塾の模擬試験を解きます。
(全法令共通の学習計画)
・筆記試験対策演習講義を受講(約0.5時間)後、模擬試験を解く
・間違えた問題を中心に重要知識(+関連知識)を記憶
なお、勉強期間を少し空けてしまったために知識の忘却が著しい「船員法」や「船舶職員及び小型船舶操縦者法」については第5フェーズで重点的に学習し、知識の再定着を図ります。
(2)第5フェーズの学習計画
9月23日(土)
(午前・午後)
①「一般法律常識」関係法令(全2法令)
☑憲法【済】
・模擬試験の結果 9点/10点満点(正答率90%)
・普(今回の模擬試験における得点目標は法律既修者7点、法律未修者5点)
(1.条文穴埋め問題:3点/5点満点、2.正誤判断問題:4点/5点)
・1(1)(5)はやや難、2(ア)(ウ)は法律既修者であれば正解できる問題
☑商法(第3編「海商」のみ対象)【済】
・模擬試験の結果 10点/10点満点(正答率100%)
・やや易(今回の模擬試験における得点目標は7点)
(1.条文穴埋め問題:4点/5点満点、2.正誤判断問題:3点/5点満点)
・1(1)はやや難
②「海運」関係法令(全3法令)
☑内航海運業法【済】
・模擬試験の結果 6点/10点満点(正答率60%)
・普(今回の模擬試験における得点目標は6点)
・(2)エ・オ、(3)カ、(7)コはやや難
☑海上運送法【済】
・模擬試験の結果 5点/10点満点(正答率50%)
・やや難(今回の模擬試験における得点目標は5~6点)
・6点が理想だが、5点の受験生も多いのではないか
・(1)ア、(3)エ・オ、(7)ケはやや難
☑港湾運送事業法【済】
・模擬試験の結果 7点/10点満点(正答率70%)
・やや難(今回の模擬試験における得点目標は5~6点)
・6点が理想だが、5点の受験生も多いのではないか
(1.選択式問題:2点/5点満点、2.条文穴埋め問題:3点/5点満点)
・2(4)につき、正解は「不当な差別的取扱」であるところ、「不当な差別的取扱い」と記入して不正解とした(▲1点)
③「海上運送」関係法令(全2法令)
☑港則法【済】
・模擬試験の結果 8点/10点満点(正答率80%)
・やや難(今回の模擬試験における得点目標は7点)
・7点が理想だが、6点の受験生も多いのではないか
(1.多肢選択式問題:2点/3点満点、2.選択式:2点/3点満点、3.組合せ問題:2点/4点満点)
・1ア・ウはやや難
☑海上交通安全法【済】
・模擬試験の結果 7点/10点満点(正答率70%)
・普(今回の模擬試験における得点目標は7点)
・7点が理想だが、6点の受験生も多いのではないか
(1.多肢選択式問題:3点/4点満点、2.選択式:2点/2点満点、3.組合せ問題:2点/4点満点)
④「船員」関係法令(全2法令)
☑船員法【済】
・模擬試験の結果 16点/20点満点(正答率80%)
・普(今回の模擬試験における得点目標は14点)
(1.多肢選択式問題:7点/10点満点)、2.正誤判断問題:5点/8点満点、3.記述式問題2点/2点満点)
・1(3)オ・カ、(4)キ、(5)ケはやや難
・3.につき、正解は「沈没したとき」「滅失したとき」「全く運航に堪えなくなったとき」の内2つを選んで記述するところ、「沈没」「滅失」とのみ記入して不正解とした(▲2点)
☑船員職業安定法【済】
・模擬試験の結果 8点/10点満点(正答率80%)
・普(今回の模擬試験における得点目標は6点)
(1.多肢選択式問題:3点/5点満点、2.選択式問題:3点/5点満点)
・1(2)イ、(4)オはやや難
⑤「安全」関係法令(全1法令)
☑船舶安全法【済】
・模擬試験の結果 18点/20点満点(正答率90%)
・普(今回の模擬試験における得点目標は12点)
(1.条文穴埋め問題:7点/10点満点、2.条文穴埋め問題:5~6点/10点満点)
・1(2)ウ・エ、(3)カ・キ、2(2)オ、(3)キ・ク、(4)ケ・コはやや難
・2(2)オにつき、正解は「書換」であるところ、「書換え」と記入して不正解とした(▲1点)
☑模擬試験解説講義【済】
・今回の模擬試験の難易度は昨年度の海事代理士試験と同レベル
・目標点数は152点(正答率63%)以上
(法律既修者:152点、法律未修者:148点)
・自己採点の結果(第5フェーズ1日目)、(厳しめに採点して)94点/120点満点(正答率78.3%)
⇒ 2日目を含む合格目標点まであと58点/120点満点(正答率48%)
(入浴中・電車での移動中など)
☑目的条文の暗記【済】
・全条文のチェック
(夜)
以下の10法令につき、筆記試験対策演習講義を受講(約0.5時間)した後、間違えた問題を中心に記憶
☑憲法【済】
・良く間違える条文
第9条(略)
②前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
⇒ 「国の」の記載忘れ要注意!
第80条
②下級裁判所の裁判官は、すべて定期に相当額の報酬を受ける。この報酬は、在任中、これを減額することができない。
⇒ 「相当」ではなく「相当額」
☑商法(第3編「海商」のみ対象)【済】
☑内航海運業法【済】
☑海上運送法【済】
☑港湾運送事業法【済】
☑船舶安全法【済】
☑船員法【済】
・良く間違える条文
(船員)
第1条
②前項に規定する船舶には、次の船舶を含まない。
二 湖、川又は港のみを航行する船舶
⇒ 「のみ」を記入する
三 政令の定める総トン数30トン未満の漁船
⇒ 他の法令に良く規定されている「20」トン未満と勘違い
(海上労働証書)
第100条の3 国土交通大臣は、国土交通大臣又は登録検査機関が前条第1項の検査の結果当該船舶が次に掲げる要件の全てに適合すると認めたときは、当該船舶の船舶所有者に対し、海上労働証書を交付しなければならない。(以下略)
⇒ 「海上労働証書」という専門用語自体を記憶できていない
☑船員職業安定法【済】
・良く間違える条文
(事業報告)
第39条 無料船員職業紹介許可事業者は、国土交通省令で定めるところにより、船員職業紹介所ごとの当該船員職業紹介事業に係る事業報告書を作成し、国土交通大臣に提出しなければならない。
⇒ 「事業所」ではない
☑港則法
☑海上交通安全法
⇒ 24日(日)に延期
9月24日(日)
(午前)
①「一般法律常識」関係法令(全1法令)
☑民法【済】
・模擬試験の結果 9点/10点満点(正答率90%)
・普(今回の模擬試験における得点目標は法律既修者7点、法律未修者5点)
(1.条文穴埋め問題:3点/5点満点、2.正誤判断問題:4点/5点満点)
・1(2)はやや難
②「船舶」関係法令(全2法令)
☑船舶法【済】
・模擬試験の結果 15点/20点満点(正答率75%)
・普(今回の模擬試験における得点目標は15点)
(1.条文穴埋め問題:12点/15点満点)、2.正誤判断問題:3点/5点満点)
・1(2)ウ、(5)シ、(6)セ・ソはやや難
☑船舶のトン数の測度に関する法律【済】
・模擬試験の結果 10点/10点満点(正答率100%)
・普(今回の模擬試験における得点目標は8点)
③「保安・その他」関係法令(全4法令)
☑国土交通省設置法【済】
・模擬試験の結果 9点/10点満点(正答率90%)
・普(今回の模擬試験における得点目標は6点~7点)
(1.選択式問題:3点/3点満点、2.多肢選択式問題:2点/4点満点、3.正誤判断問題:2点/3点満点)
☑造船法【済】
・模擬試験の結果 6点/10点満点(正答率60%)
・普(今回の模擬試験における得点目標は7点、最低でも6点)
(1.条文穴埋め問題:5点/7点満点、2.正誤判断問題:2点/3点満点)
・1(1)ア・ウ・エはやや難
☑国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律(国際港湾施設に係る部分を除く)【済】
・模擬試験の結果 6点/10点満点(正答率60%)
・普(今回の模擬試験における得点目標は5~6点)
・(1)ア・イはやや難
☑領海等における外国船舶の航行に関する法律【済】
・模擬試験の結果 8点/10点満点(正答率80%)
・普(今回の模擬試験における得点目標は6点)
・(1)ウ、(2)エ、(4)ク、(5)ケはやや難
⇒ 3法令を残し、この段階で目標点数152点(正答率63%)以上をクリア
④「海洋汚染」関係法令(全2法令)
☑海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律【済】
・模擬試験の結果 7点/10点満点(正答率70%)
・普(今回の模擬試験における得点目標は6点)
(1.多肢選択式問題:3点/5点満点、2.正誤判断問題:3点/5点満点)
・1(2)ウ、(3)オはやや難
☑船舶の再資源化解体の適正な実施に関する法律【済】
・模擬試験の結果 9点/10点満点(正答率90%)
・普(今回の模擬試験における得点目標は7~8点)
(1.多肢選択式問題:4点/5点満点、2.正誤判断問題:3点/5点満点)
⑤「職員・審判」関係法令(全1法令)
☑船舶職員及び小型船舶操縦者法【済】
・模擬試験の結果 16点/20点満点(正答率80%)
・やや易(今回の模擬試験における得点目標は14点)
(1.条文穴埋め問題:9点/12点満点、2.条文穴埋め問題:3点/6点満点、3.計算問題:2点/2点満点)
・1(6)ケ・コ、(7)シはやや難、2ア・イ・オはやや難
☑模擬試験解説講義【済】
・今回の模擬試験の難易度は昨年度の海事代理士試験と同レベル
・目標点数は152点(正答率63%)以上
(法律既修者:152点以上、法律未修者:148点以上)
※最低ラインは144点/240点満点(正答率60%)
・自己採点の結果、189点/240点満点(正答率78.8%)
(内訳)
1日目(厳しめに採点して)94点/120点満点(正答率78.3%)
2日目 95点/120点満点(正答率79.2%)
(午後)
☑船舶の再資源化解体の適正な実施に関する法律【済】
・これまで学習が手薄だった特定船舶の再資源化解体の実施について、模擬試験で出題された条文を中心に復習
☑国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律(国際港湾施設に係る部分を除く)【済】
・模擬試験で出題された1条を中心に学習が手薄だった条文を復習
☑造船法【済】
・模擬試験で出題された1条を中心に学習が手薄だった条文を復習
☑国土交通省設置法【済】
・模擬試験で不正解だった問題を中心に復習
☑民法【済】
・模擬試験で不正解だった問題を中心に復習
☑船舶のトン数の測度に関する法律【済】
・良く間違える条文
(定義)
第3条
3 この法律において「貨物積載場所」とは、貨物の運送の用に供される閉囲場所内の場所をいう。
☑船舶法【済】
・良く間違える条文
第17条 外国ニ於テ交付スル仮船舶国籍証書ノ有効期間ハ一年ヲ超ユルコトヲ得ス
2 日本ニ於テ交付スル仮船舶国籍証書ノ有効期間ハ六个月ヲ超ユルコトヲ得ス
3(略)
⇒ 6月としない(6ヶ月は正解とされる場合が多い)
☑領海等における外国船舶の航行に関する法律【済】
・これまで学習が手薄だった罰則について、模擬試験で出題された条文を中心に復習
(入浴中等)
☑目的条文の暗記【済】
・特に、造船法及び国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律
(夜)
☑海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律【済】
・これまで学習が手薄だった条文について、模擬試験で出題されたものを中心に復習
◎海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律施行規則(昭和46年運輸省令第38号)
(船舶発生廃棄物記録簿を備え付けるべき船舶)
第12条の3の5 法第10条の4第1項の国土交通省令で定める船舶は、総トン数400トン以上の船舶及び最大搭載人員15人以上の船舶(海底及びその下における鉱物資源の掘採に従事しているものを除く。)とする。
☑船舶職員及び小型船舶操縦者法【済】
(小型船舶操縦者の遵守事項)
第23条の36
3 小型船舶操縦者は、衝突その他の危険を生じさせる速力で小型船舶を遊泳者に接近させる操縦その他の人の生命、身体又は財産に対する危険を生じさせるおそれがある操縦として国土交通省令で定める方法で、小型船舶を操縦し、又は他の者に小型船舶を操縦させてはならない。
⇒ 難しく考えてしまうが、もっとシンプルに!
☑港則法【済】
(港及びその区域)
第2条 この法律を適用する港及びその区域は、政令で定める。
⇒ 範囲、海域ではない
☑海上交通安全法【済】
・これまで学習が手薄だった条文について、模擬試験で出題されたものを中心に復習
☑模擬試験(2回目)
前回不正解だった問題を中心として、記憶の定着度を確かめるために再度模擬試験を解く
①1限目(全4法令)40点/40点満点(所要時間:20分/全60分)【済】
・最大判昭38.6.26(奈良県ため池条例事件)及び最大判昭60.7.17の判旨読込み
・船舶の安全に関する検査制度について、海事局安全政策課と検査測度課の所掌事務の違いを要確認
②2限目(全3法令)46点/50点満点(所要時間:20分/全45分)【済】
・船員職業安定法を要復習
・多肢選択式問題で「3年」を選ぶところ、「3月」を選んでしまった。ケアレスミスに要注意
※2回目なので超高速で問題を解いたのでケアレスミスしたが、本試験では要注意!
③3限目(全7法令)69点/70点満点(所要時間:30分/全90分)【済】
・港則法、海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律を要復習
④4限目(全6法令)77点/80点満点(所要時間:30分/全90分)【済】
・船舶法、船舶安全法、船舶の再資源化解体の適正な実施に関する法律を要復習
⇒ 自己採点(2回目)の結果、232点/240点満点(正答率96.6%)
第6フェーズでは、模擬試験問題の中で一部記憶が定着していない知識を重点的に記憶する