未完の失敗ノート(司法書士試験での反省点) | 合格への道のり("3つの道"編)

合格への道のり("3つの道"編)

これまで20年以上勤務した国家公務員を辞職し、2022年12月からは受験生、実務家(士業)及び講師の3つの道を歩みますので、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m。

司法書士試験を終えたばかりだというのに、早くも受験指導校からは中上級者向けの講座案内が次々と届いています。


①来年の本試験に向けてリベンジを誓い早くも勉強を再開した受験生や、②今年の本試験を単なる通過点(お試し受験)と捉えて来年の本試験に勝負をかける受験生、あるいは③私のように10月の合格発表までモヤモヤしながら過ごす受験生などなど。


各々状況が異なる中で、①リベンジ組や③合格発表を待つ組はまず本試験での結果を踏まえた自己分析が重要です。


試験後約1週間

・・・今は拙速に講座選びなどせず、自己分析を優先すべき時期。 試験結果にしっかり向き合って弱点を発見し、そこを鍛えないと2年目以降の点数は必ず伸び悩む。これは受験の鉄則です。


だって、己のことは己が一番の理解者ですよ。受験指導校に相談するにしても、しっかり自己分析して課題を抽出し、そこをピンポイントで相談しないと(その受験生にとって)的確なアドバイスなどいただけるはずもないです。


来年の本試験に向けて今からスパートしても途中で息切れするのがオチ。周りの状況に押されて焦っても仕方ないので、まずは本試験を振り返ってしっかり自己分析しよう‼️


私も本試験では反省すべき点が多々あるので、今後を見据えてまとめておきたいと思います。

1.試験当日の朝

5時に起床。前日に準備は済ませていたので、服を着替えて自宅を出発。試験会場までは、

・自宅⇨最寄駅:自転車

・最寄駅⇨JR高田馬場駅:電車

・JR高田馬場駅⇨試験会場(早稲田大学):タクシーにより、7:10に到着

8:00に正門が開門されるまでの間、大隈講堂前の屋外階段に座って勉強(蒸し暑くてあまり勉強に集中できなかった)。

(反省点)

・試験会場に早く着き過ぎたこと

 理由は、最寄駅⇨池袋まで利用する東武東上線は事故等が頻発し遅延することが多いため、そのリスク回避から早めに自宅を出発したことによる。前日は都内港区の実家、あるいは試験会場周辺のホテルに泊まることも考えたが、環境の変化による眠れないリスクと比較衡量して当日は自宅から通うことを選択

・試験会場周辺のコンビニエンスストアかカフェで勉強しようと安易に考えていたが、コンビニエンスストアの店内にはイートインコーナーはなく、カフェの開店時間は8時。

(対策)

試験会場周辺の店舗情報や当日の移動ルートを良くシミュレーションし、試験会場を下見する必要がある。


2.試験中(特に午後の部)の冷静な判断力

午後の部は模擬試験でのシミュレーションを踏まえて、

①不動産登記法(択一式)

②不動産登記法(記述式)

③商業登記法(択一式)

④商業登記法(記述式)

⑤マイナー5科目の順で解くと決めていた。

ところが、試験開始後、会場内の蒸し暑さと、(決して慌てる必要はないのに)時間に追われ頭の中が極度の緊張状態に陥って冷静さを失い、順番を崩してしまった。

結局、①⇨⑤⇨②(第4欄以外)⇨③⇨④⇨②(第4欄)の順で解いた。

なお、④までの所要時間は約1時間40分(択一式は問題文も短く解きやすかったので所要時間約40分)

(反省点)

・慌てる必要はないのに、午後の部の問題を解き始めると冷静さを欠いてしまう傾向にあること

・記述式は全ての解答欄を埋めないと落ち着かないこと

・記述式にたっぷり時間を使おうと思う分、択一式への時間的しわ寄せにより、不動産登記法1問、商業登記法1問をケアレスミス。

(対策)

具体にどのような対策が必要かは??

10日(日)の伊藤塾「個別相談会」において講師に直接相談する予定(P)


3.2択まで"しか"追い込めなかった問題

2択まで"しか"追い込めなかった問題は7問(/間違えた問題全9問)もあった。しかも、この内、Aランク1問、B+ランク2問(伊藤塾本試験分析会資料より)。

(反省点)

・2択まで追い込んでも間違いは間違い。特に、B+ランク以上の問題を間違えたのは何らの言い訳にもならない。

(対策)

・問題が難化した場合、少なくともB+ランク以上の問題は正解できるだけの知識習得が必要(民法については4を参照)。


4.民法対策

昨年のお試し受験では満点であったが、本試験では18問正解にとどまった。

しかも、間違えたのは問10(地上権に関する問題)と問11(担保物権の性質に関する問題)であり、いずれも基本問題??

(反省点)

・お試し受験の結果にかまけて、その後の対策を疎かにしてしまった。

・早い段階から「択一クイックマスター総整理講座」テキストのAランク知識のみに絞り込んでしまい、それ以上知識の幅を広げなかった。

(対策)

「民法を制するものは司法書士試験を制す」の言葉通り、Aランク知識のみならず、その周辺知識も少しずつ拡げていく。

ただ、拡げる範囲は入門テキストに記載されている範囲まで。


5.模試の活用(直前期の学習法)

5月実施の伊藤塾「全国公開模擬試験(第1回)」において、初のA判定(それまではB判定が最高位)を取得


(反省点)

・それまで攻めの姿勢で勉強に取り組んでいたが、A判定取得後は(気持ちが)守りに入ってしまった。

・早い段階でのA判定につき、それ以降に受験する模擬試験での判定が降格する可能性があると思うと億劫になり、(プライベートでの障害と相まって)結局以降は受験せず。

(対策)

大手受験指導校の模擬試験は全て受験するつもりであったが、対象を絞り込むべき


6.体調管理

直前期の5月、6月に二度発熱し、各々約5日ほど勉強できない時があった。

また、試験会場内の蒸し暑さから、問題用紙が汗で濡れて焦り始めた。

(反省点)

・極度に基礎体力が落ちており、発熱は直前期の追い込み時期に負荷をかけ過ぎたことによる(知恵熱?)

・試験直前の約1週間前からエアコンの効いた室内で勉強した。

(対策)

基礎体力を付けるため、試験直前期まではクロスバイクをロングライドすることにした。また、試験直前期はエアコンを使わず、試験会場と同程度の環境で学習する。

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少し整理しただけでも、私の反省点は6つもあります。まずはこれら1つ1つにしっかり向き合って、講師や受験指導校の担当者と対話しながら、対策として何が必要か考えたいと思います。