「FREEDOM ONLY/GLAY」レビュー | brilliant-memoriesのブログ

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ドエルさんでもあり、V系好きのギャ男でもあり、60〜00年代の音楽好きでもある私がお送りするこのブログ。アルバムレビューや自作曲の発表、日常、ブログなどいろんなことをします!

「妖怪ウォッチ10周年おめでとうございます(今更)。10年ですよ、みなさん。本当に時が進むのってあっという間なんだなぁと痛感する今日この頃です。」どーもでございます。今回はGLAYの16thアルバム「FREEDOM ONLY」のレビューとなります。よろしくお願いします。現時点ではGLAYの最新アルバムということで、ついにここまでやってきたという感じがします。どんな世界が広がっているのか、早速、いってみましょう!

 

アルバム「FREEDOM ONLY」のポイント

 

・今作には王道のGLAYサウンドの香りがする楽曲、懐かしい香りがする楽曲、そして、DJを招いた打ち込みやシンセサイザーが彩る進化し続ける楽曲といった様々な楽曲が収録されています。

 

・アルバムのタイトルはカーペンターズの楽曲「青春の輝き」の一節から。

 

・今作は「HEAVY GAUGE」以来となる、全曲の制作にTAKUROが携わっています。1997年から2020年までの楽曲が収録されているのですが、先行シングルが2020年の楽曲ということを考えると、アルバム楽曲は大分前から原型が存在していたと言うことになります。スティホーム期間中に改めてTAKUROがかつての自作曲と向き合い、選び抜かれた曲に様々なアレンジが加えられ、2021年、令和の世に蘇りました

 

それでは行ってみましょう。

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シングル曲→青 アルバム曲→黒 デジタルシングル→黄色

 

1.「BETTY BLUE」(作詞:TAKURO 作曲:TAKURO・亀田誠治)

 

2021年にリリースされたデジタルシングル。作曲には師匠も参加しているようです。バンドサウンドが中心でそこにピアノが乗っかるというサウンドになっていて、爽やかさがまさにGLAYサウンドという感じがしますね。恋人がいた主人公の青春を「夏」に置き換え、「秋」となって別れてしまうとカップルいうストーリーを歌っています。「今でも好きだと言ってくれるけど」「もう終わりだとわかっているけど」の部分が辛いですね。もうお互いの心が離れていていつ別れを切り出すかという状況が読み取れます。Cメロにはゲストに「Awesome City Club」のPORINさんが参加しています。きっとこの部分が彼女の主人公に対するホンネなのでしょう。

 

2.「Hypersonic」(作詞:TAKURO 作曲:TAKURO)

 

非常にロックなサウンドがいいですね!ギターサウンドが全面に押し出されていてます。ものすごく遊び心がある歌詞が印象的です。まずは「TOSHIのドラム」そしてGLAYの楽曲「Yes, Summerdays」と先程レビューした「Betty Blue」さらにはBUCK-TICKの楽曲「Just One More Kiss」まで登場します。度々出てくる「小橋」という謎の人物はTERUが前に言ったことをTAKUROが頭にメモしていたことがきっかけで生まれた架空の人物だそうですが、「100箇所で無料ライブをやったり」、「100万を2時間で使い切る」ヤベェ人物として描かれています。でもこのようなヤベェ奴こそ、一緒にいると、また人生が楽しく思えるんですよね...!

 

3.「Winter Moon Winter Stars」(作詞:TAKURO 作曲:TAKURO)

 

初期の香りがする2ビートで駆け抜けるバンドサウンドの裏をプラネット感がするシンセサイザーが舞うウィンターソング。「コロナ」が出てくる辺り、2020年or2021年の冬のカップルの状況を描いた情景でしょうか。非常に現代的な歌詞が特徴です。コロナ禍のカップルがお互い会いたいけど外出が出来ずに会えないという状況が描かれています。確かに、歌詞のように2023年現在、もう「コロナが懐かしい」と思われている風潮がありますよね。去年の冬には「青の洞窟」をはじめとしたイルミネーションスポットが復活したのでこのカップル達もきっとイルミネーションを楽しんでいたことでしょう。

 

4.「FRIED GREEN TOMATOES」(作詞:TAKURO 作曲:TAKURO)

 

こちらも2021年にリリースされたデジタルシングル。どこか懐かしさを感じさせるミディアムサウンドの楽曲。それもそのはず、インタビューによると、この曲の原曲はどうやら5thアルバム「Pure soul」を制作している時期に存在していたらしいです。歌詞も、今の自分が昔の自分を回想している歌詞も相性バッチリで懐かしさの香りがさらに広がります。昔の自分の目に映る世界と今の自分の目に映る世界を比べている感じがして、時代の移り変わりに主人公がどう思っているのか...という感じがします。

 

5.「永遠を名乗る一秒」(作詞:TAKURO 作曲:TAKURO)

 

バンドサウンドは控えめですが、大量のシンセサイザーが生み出す銀世界の場景が美しい楽曲です。歌詞の舞台に北海道の冬が描かれていて、そこの恋人達が生み出す温かさも描かれているのも素敵ですね。使われている音色的にもイルミネーションが似合う楽曲だなと思っていたらどうやら、「さっぽろホワイトイルミネーション」でGLAYとコラボレーションした際にこの曲が流れていたようです。

 

6.「漂えど沈まず」(作詞:TAKURO 作曲:TAKURO)

 

バンドサウンドにピアノが混ざる温かいミディアムサウンド。のんびりと息抜きしたいときにオススメな楽曲です。そんな曲は失恋した主人公が彼女のことを分かってあげなかった自分を責める内容になっているのですが、「愛にのめり込んだ」主人公と「夢を追い続ける」彼女が描かれていて徐々にズレが生まれてきたことが分かります。そして、ひとりぼっちになった主人公。「自分のことはもう許して欲しい」と魂で叫んで終了します。

 

7.「BAD APPLE」(作詞:TAKURO 作曲:TAKURO)

 

59thシングル。逆再生した音声から始まり、散りばめられたデジタル音達が輝く楽曲です。バンドサウンドはそこまで目立っていませんが、「G4・2020」に収録されたデジタル楽曲達を聴いた後にこの曲を聴くと、デジタル面のアプローチが更に進化しているなと感じました。2021年に入り、この楽曲をシングルに持ってくる辺り、GLAYはまだまだ進化し続けるんだろうな...と思います。歌詞もメッセージ性が強いですよね。コロナ禍の人々の心境を代弁したような歌詞が印象的です。異人たちとのかくれんぼの部分も個人的には印象的でした。(GLAYは「かくれんぼ」でラルクは「鬼ごっこ」なのもまた面白い。)

 

ちなみに「BAD APPLE」と聞くと、東方の方も連想した人も結構いたのでは無いでしょうか。

 

8.「Tiny Soldier」(作詞:TAKURO 作曲:TAKURO)

 

そして前曲に引き続きデジタル面の音色が輝く楽曲です。どこかK-POP感も感じます。ストリングスを中心に音の厚みに漂うクリーンギターとデジタルに音作りをしたディストーションギターも鳴り響いていますよ。また、これはイヤホンを付けて聴いて欲しいポイントですね。厚みの中を滑り抜けるベースの音色がキレイです。以外に音が小さめなので隠れ気味ではあるのですが、是非注目して聴いてみてください。

 

9.「Holy Knight」(作詞:TAKURO 作曲:AUDIO 2 AUDIO)

 

「AUDIO 2 AUDIO」はTAKUROとHISASHIの共作プロジェクトであり、実際に過去には映画などに楽曲提供しているようです。まさにバンドサウンドとデジタルサウンドの融合という感じで、懐かしの「kombinat-12」を思い出させます。デジタル面では銀世界のようなキラキラとした音色達が洗練されています。荒々しいバンドサウンドやセリフまで沢山の要素が組む込まれながらも、展開ごとに世界観が変化していくため、バランスがいいのもポイントです。まさにひとつの物語に沿って楽曲が展開していく感じがします。

 

10.「青春は残酷だ」(作詞:TAKURO 作曲:TAKURO)

 

こちらも2021年にリリースされたデジタルシングル。エレクトーンから始まり陽気なブラス隊の音色も鳴り響く楽曲ですが、まさにこの曲は「明るすぎる楽曲に乗せて自分の寂しさをごまかす」というパターンですね。そうなのです。この曲の歌詞はおそらく上京する主人公が列車の窓から見える景色を見てかつての恋人と過ごした青春時代を思い出してしまうというストーリーなのです。忘れたはずなのに、あの夏に過ごした「青春」は実は今も胸に残ってしまっているということに気づいてしまった主人公の様子が描かれています。

 

11.「祝祭」(作詞:TAKURO 作曲:TAKURO)

 

そしてこのアルバムが発売される直前にリリースされたデジタルシングル。ストリングスとピアノの音色から始まりサビでは壮大に大きな一歩を踏み出そうとする様子が描かれている楽曲です。歌詞は反戦を歌っていて、世界の平和を願う壮大な歌詞になっています。「FREEDOM ONLY」が歌詞に出てくることからも、今作のリード曲はこの曲なのかもしれませんね。まさに今、聴いて欲しい楽曲です。

 

12.「桜めぐり」(作詞:TAKURO 作曲:TAKURO)

 

最後はアコースティックナンバーでフィナーレ。アコースティックギターのみで演奏されているのもポイントです。どこか温かさがありますよね。歌詞を観てみると、そうやら、この曲は卒業がテーマの曲で、ひとつの学び舎からそれぞれの「夢」に向かって別々の道を歩む人々が描かれています。

 

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3月から初めて今日に至るまで、春学期は毎週GLAYのアルバムのレビューしてきました。それぞれのメンバーがそれぞれの個性を活かした楽曲を制作していて、カラフルに彩った楽曲達を聴いてきて、毎週がワクワクしながらアルバムを聴いていきました。改めて楽しかったです。ありがとうございました!、新アルバムが出たら、また、よろしくお願いします!

 

そして先程、GLAYの新曲発表が来ましたね。9月27日、「HC 2023 episode 2 -GHOST TRACK E.P-」7曲入りのミニアルバムとのことです。これは楽しみですね。自分はサブスクやっていないので、CDを予約しに行こうと思います。自分は、今年の頭に発売されたepisode 1の「THE GHOST/限界突破」も含めて、近々、「THE GHOST」シリーズを収録したアルバムが出るのではないかと予想していたのですが、ミニアルバムが出るってことは...果たしてどうなるのでしょうか!(もしかしたら、次回は全曲新曲アルバムとか...?)こちらも楽しみです!