「P'UNK IS NOT DEAD/P'UNK~EN~CIEL」レビュー | brilliant-memoriesのブログ

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ドエルさんでもあり、V系好きのギャ男でもあり、60〜00年代の音楽好きでもある私がお送りするこのブログ。アルバムレビューや自作曲の発表、日常、ブログなどいろんなことをします!

GOOD MORNINGといい気分で目覚めたら11時でした。どもです。そんなわけで前回でラルクのすべてのアルバムのレビューを終えたわけですが、今回は前回のアルバムレビューで予告したとおり、P'UNK~EN~CIELの唯一のアルバムについてレビューしていこうと思います。

 

Q.P'UNK~EN~CIELとはなんでしょうか...今からファンになった人はそう思う人もいるかも知れませんね。

 

A.ざっくりというと、メンバーパートチェンジバンドですね。ラルクのメンバーが担当楽器を入れ替えて過去に発表した楽曲を海外パンク風にアレンジ(後期は海外バンドの楽曲をオマージュ)して演奏していました。2004の「自由への招待」~2011年の「GOOD LUCK MY WAY」までのアルバムのカップリング(ただし35thシングルは除く)にP'UNK~EN~CIELの楽曲が収録されているのですよ。

 

そして、メンバーの名前も変えていましたね。ここで軽くメンバー紹介でもしていきましょうか。

 

Vo.→TETSU P'UNK(tetsuya)

・(※2010年の改名以降はT.E.Z P'UNK)

 

Gu.→HYDE P'UNK (hyde)

 

Ba.→YUKI P'UNK (yukihiro)

・「1.2.3.GYO~」のカウントは定番中の定番。クレジットに”Screams”って付けられているのも個人的に面白いと思っているポイントだったりする。

 

Dr.→KEN P'UNK (ken)

・ライブ映像を観ていると毎回、終盤で疲れているのが個人的なお楽しみのシーンだったりする。いや、個人的じゃなくてファンの過半数はこのシーン目当てかもしれない。

 

「P'UNK IS NOT DEAD」のポイント

 

・これは元々カップリングの詰め合わせなので聴く人を選ぶと思います。ヘヴィな洋楽や邦ロックが好きな人にはドンピシャですね。オススメです。個人的にはハマりました。

 

・後は、既存曲が好きな場合、最悪その曲のイメージ崩壊に繋がってしまう可能性も否めません。なので派手なアレンジが苦手という方はあまりオススメできないかもです。

 

ほんじゃ、いってみましょうか。

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1.「夏の憂鬱[SEA IN BLOOD 2007]」(原曲作曲:ken アレンジ:HYDE P'UNK)

 

「DAYBREAK’S BELL」のカップリング。最初の方はチェンバロやE.Guiterの海を連想するような穏やかなサウンドから始まり、柔らかいうっとりとした世界観に浸かっていたら、突如始まる「暴走×発狂」なメタルサウンド。スレイヤーを意識したというコメントで分かるようにスラッシュメタルなアレンジが施されていて原曲を派手にぶっ壊し、タイトル通りの血の海に様変わりした音楽は、表題曲目当てで買った新規ファンを驚かせ、コアなファンを喜ばせ、このバンドのドラマーを苦しめた(笑)。もともとKEN P'UNKは「ツーバスはやりません」主義だったのですが、”アレンジャーの強い要望で”ツーバスをやると言うことが決定、静岡のライブハウスを貸し切って必死に練習したというエピソードは有名ですよね。「TOUR 2007~2008...」のビデオでこの曲の演奏シーンがあるのですが、迫力が半端ないです...。

 

 

2.「花葬 平成十七年」(原曲作曲:ken アレンジ:HYDE P'UNK)

 

「New World」のカップリング。これも原曲を握りつぶしたヘヴィなアレンジになっております。この曲の主役は間違いなくYUKI P'UNKですね。出だしの歪ませたマイクでサビ部分を歌うのは衝撃でした。頭から持っていかれますよ(笑)。この曲の世界観はまさにバラバラに散って地獄に落ちる人に映る映像ですね。となると、YUKI P'UNKは閻魔様?。妖怪ウォッチに「ムゲン地獄」というやりこみダンジョンがあるのですが、BGMこれに差し替えてもハマるんじゃないかなんて思ってしまいましたね。あとはHYDE P'UNKがアレンジする曲はどこかVAMPSっぽさも感じられて懐かしい最高ですね♪。

 

3.「HEAVEN'S DRIVE 2005」(原曲作曲:hyde アレンジ:YUKI P'UNK)

 

「叙情詩」のカップリング。こちらは原曲のポイントを尊重しつつ派手さを増したアレンジになっています。掛け声が耳に残りますよね。ゴールデンボンバーが(エア)カバーしたら面白そう...、なんて感じました。原曲の暴れるベースがない分、少し物足りなさを感じてしまうのは多分自分だけじゃ無いはず...。

 

4.「Round and Round 2005」(原曲作曲:hyde アレンジ:KEN P'UNK)

 

「Killing Me」のカップリング。この曲は原曲よりテンポアップしたパンクなサウンドですが、第二回と言うこともあり、まだ狂い要素が薄い印象ですね。やはりこの曲は「P'UNK青木」がいないと真の姿は現せないですね。今回はこのアルバムのベストなのであちらのバージョンには触れませんが、「P'UNK青木」が居るか居ないかで曲の印象がガラッと変わります。

 

5.「Dune 2008」(原曲作曲:tetsuya アレンジ:KEN P'UNK)

 

「DRINK IT DOWN」のカップリング。今回はアイアンメイデン風にアレンジ。今回はHYDE P'UNKが大活躍ですね。前々回の「夏の憂鬱」でKEN P'UNKがツーバスという大変な重役を任されたので今回の長く派手なギターソロはその応酬だったとか。表題曲のレコーディング中、裏からはずっとこの曲のギターの音が聴こえてたらしいです。個人的なおすすめポイントは「砂丘にはもう誰も”いんなぁい!”By:YUKI P'UNK)」ですね。完全に油断してたぁ~(笑)

 

6.「I Wish 2007」(原曲作曲:tetsuya アレンジ:T.E.Z P'UNK)

 

「Hurry X'mas」のカップリング。MVも制作されていて、優遇されております。こちらは「Hurry X'mas」の感覚に浸からせたまま、世界観を壊さずに曲を繋げたいということで同じくクリスマスソングのこの曲が選ばれた。今回は「マイ・ウェイ」風に。バラードなのでパンクっぽさは何処へ?と聞かれたらそれまでですが、表題曲の余韻を残しながら、聖夜の街並み連想させるアレンジされたきらめいた世界観がナイスです。ちなみにこちらはKISSのレビューにも書いたのですが表題曲と2曲続けて聴くと、まるで一つのストーリーの見ているかのようにように自然に繋がるんですよね。

 

7.「Plomised Land 2005」(原曲作曲:ken アレンジ:T.E.Z P'UNK)

 

「Link」のカップリング。こちらは非常に漢らしさが溢れるアレンジになっていますね。原曲からキーが2つさげられていて原曲より曲調はダークさが増している世界感にボーカルの甘い声が乗っかるという両極端を混ぜ合わせた面白いアレンジになっておりますね。また、T.E.Z P'UNKはギターとしても参加しています。この曲を始めて聴いた時、なぜか、ポケモンBW2の「ホドモエジム」を連想してしまいました。確かにあのジム、地下洞窟の作業場という漢臭さがあるますがね。具体的な共通点がハッキリ出来ないのにどこか雰囲気は似てるのですよ。不思議です。

 

8.「HONEY 2007」(原曲作曲:hyde アレンジ:KEN P'UNK)

 

「SEVENTH HEAVEN」のカップリング。ラテン風にのんびりとイントロが始まったと思ったら、お馴染みYUKI P'UNKのカウントが入り、サビに入るとテンポ急加速&音が激しく舞うパンクな世界へ大豹変。これを繰り返す構成になっている感じです。これは2007年以降のライブでは頻繁にやっていたイメージが強いですね。激しさと共にリズムにノれるのが大きいからでしょう。個人的にはこっちのHONEYをバンドカバーしてみたいかも。絶対に楽しい。

 

9.「Felling Fine 2007」(原曲作曲:ken アレンジ:YUKI P'UNK)

 

「MY HEART DRAWS A DREAM」のカップリング。多分、前曲とおなじく、ライブで乗れる曲を探し求めた結果、この曲が選ばれたんだと思いますね。原曲が「SMILE TOUR」以降お披露目される機会が全くなかったので、この機会でスポットを当てられたのは個人的に嬉しかったりします。今回はハノイ・ロックスをイメージしてアレンジされたとのことですが、グラムロックの要素と原曲のフォーク感の要素が見事に調和し、非常にかっこよさと懐かしさが漂う曲になっております。また、HYDE P'UNKの完コピギターソロも見所です。

 

 

10.「ROUTE666 -2010-」(原曲作曲:hyde アレンジ:YUKI P'UNK)

 

「BLESS」のカップリング。モトリークルー風にアレンジ。原曲のテンポと「Live wire」のテンポが相まって、原曲に重みが加わったサウンドがカッコいいです。オマージュ(というか、ほぼまんま)の仕掛け方も最高。ただ、CD全体として観てしまうと、バラードの後にこれを持ってくるのはうーんですね、実際にこれまでとは違いこの曲が来るまでかなり曲間があるのですが、それでも表題曲をいろんな意味で喰っちゃってるんですよね。前作「NEXUS4/SHINE」の3曲目に入れた方がスピードとかっこよさを引き継いで更に良かったかも。

 

 

 

11.「milky way 2004」(原曲作曲:tetsuya アレンジ:HYDE P'UNK)

 

「自由への招待」のカップリング。全てかここから始まりましたね。イントロのアコギから引き込まれます。アルバム全体で聴いてしまうと原曲のメロディーラインがポップすぎるのでパンクアレンジしても明るいロックに所見は聞こえてしまいましたが、CDを買った人にとっては P'UNK初お披露目だったってこともあって、バンドの正体が気になり、おそらくそんなこと誰も思わなかったでしょうね。

 

12.「metoropolis -2011-」(原曲作曲:ken アレンジ:T.E.Z P'UNK)

 

「GOOD LUCK MY WAY」のカップリング。7年に及ぶP'UNK~EN~CIELの最後の曲ですね。今回はサイモン&ガーヴァングルの「冬の散歩道」風にアレンジ。どこか前曲と同じ香りがしますね。でも、原曲の大人っぽさが無くなってしまったのはちょっと悲しいですが、7年の歴史をじっくりと味わいながら聴ける..そんな曲だったりします。

 

 

ざっとレビューしていきましたが、いかがだったでしょうか。自分、洋楽も中学生の頃にいくつか聞いていたのですが、オマージュされた楽曲が懐かしいなと思った曲もあれば、ここで初めて聴いたアーティストもいたので、凄く楽しかったです。いつか(全種のCDを集め切れてないので、いつになるか分かりませんが)2004年以降の楽曲のP'UNK以外のカップリング曲達もレビュー出来たらいいなと思っております、それでは♪。