PROVIDE 技術講習
新規開業に向けて、技術講習のご依頼を頂きました
受講者の方、カーディテイリング業界に参入するにあたり、様々な情報をリサーチされている中で弊社まで辿りついて下さいました
それは偶然の様な必然の様な…
5~6年前だったと思いますが、僕の友人から「お客様(受講者の方)がマフラーの研磨剤を探している」とのことで連絡があり、その後「Brighton」にお電話を頂き「PVD-M04」を受講者の方にご案内していた事がありました
僕の友人は、マフラー製作を得意とする「溶接専門の職人」なのですが、当時紹介があった時に「GT-Rのお客様から電話があるかも」と聞いていたので覚えていました^^
そして、今になり「あの時のGT-Rのお客様がそっちの業界で開業したいとの事で、また連絡行くかも~」と聞いていました
その頃「PROVIDE」に技術講習のお問い合わせがあり、実は受講者の方は弊社へ訪問下さっていました(僕は基本会社にいませんので、電話でそのようなことがあったとしか聞いていませんでした)
後に分かった事ですが…受講者の方は開業に向けて学ぶ所を探している中で、リサーチを重ね最終的に自分で選定した「PROVIDE」と、マフラー屋さんに紹介された「Brighton」に絞られていました。。
なぜ、ご自身で悩み考え最終的に選んだ「PROVIDE」と、たった一人に紹介された「Brighton」で検討されていたかというと…
受講者の方曰く、その僕の友人の人間性が素晴らしく「この人の紹介なら間違い無いのではないか」と強く感じたとの事でした^^
で、受講者の方、僕の友人と色々話しているうちに…
「Brightonは鎌倉でやってるけど、別のケミカルメーカーもやっててその会社は横須賀にあるみたいですよ」と。。。
あれ?横須賀?となってからは、その辻褄が合うまでにそう時間はかからず…
「自分で選んだPROVIDEとご紹介頂いたBrightonの運営者が同じだったとは…びっくりしたけど、こんな偶然てあるんですね!」と^^
僕もびっくりです笑
友人もびっくり笑
その友人がやっているマフラー屋さん、ただでさえ忙しそうなので今までご紹介は避けていましたが、もう業務が増えすぎて限界という事でスタッフ増員にて業務拡張中ですので…
ちょっぴり紹介しちゃいます^^
「KWD溶接工房」
↑この1ページしかないので、完全にやる気ない感じに見えるのですが…笑
忙しすぎてWEBページはどうでも良いというのが本音っぽい^^;
3年前に独立しマフラーの裏業界では知れた人間なので…その独立の情報はすぐに回り、そのクオリティと良心的な価格で注文が殺到している状況です(多くのマフラーメーカーにOEM供給していた製造会社のナンバー2でしたからね)
ここでも紹介されています(なぜHPにリンクしないんだー笑)
https://cars-takumi.net/detail288.php
本業のマフラー製造だけでなく、大手企業からの業務依頼も絶えない状態なので…
これ以上、忙しくなられると一緒にサーフトリップに行きにくくなるのですが^^;
エキゾーストカスタムにただならぬ拘りがある方は是非☆
という事で、話が少し脱線しましたが^^;
受講者の方「PROVIDEとBrightonの運営者が同じであれば話は早い」という事で、弊社にて技術講習を受講頂く事となりました^^
今回は新規開業に向けてのエクスクルーシブプログラムとして、4日間×2の合計8日間の技術講習です
また、講習と同時期に「大手外資系ディーラーの外注業務としての仕事のお誘いを頂いているのですが、勉強になりますかね!?」と
「色々な意味で、業界を知るという事でとても良い経験になると思いますし、外注仕事と一般ユーザー向けの店舗運営、両方やって初めてどちらが自分に向いてるのかわかると思います」とお勧め致しました^^
受講者の方は、車に対する知識と拘りをすごくお持ちです。。
良く言えば「個性的」悪く言えば「個性的過ぎる」です笑
でも、それがいいんです笑
コアユーザーには「個性的過ぎる」くらいがちょうど良いと思います☆
※これらは営業スタイル次第で良くも悪くも、です
※また、それは見た目と接客対応含む人付き合いの事を言っているのではなく、秘めた性格の事です^^
まずは、外注ディーラー仕事を踏まえたA4用紙十数枚にも及ぶこの業界に対する疑問をまとめてディスカッション
口頭でのご案内を出来る範囲で行い…実技スタートです
「モザイクなしでOK」との事で、モノクロのみでご紹介させて頂きます^^
まずは、ガラス研磨
同じ研磨でも、マシンポリッシュは手磨きの延長線上にあるものではない事を理解しなければ、猛烈な時間がかかったり、納得の行く仕上がりにならないリスクが高まります
理解した上で、どこまで何で攻めるか…です☆(ボディとガラス、同じ考え方?違う?それとも真逆!?)
ボディ研磨
研磨技術の考え方は…最初が肝心です
まず、研磨対象面を理解する事
理解せずに進み出すと、壁に当たった時に乗り越えられなくなる可能性が高いです。。
例えると、字が汚い人(自分の事を言っている様です^^;)
子供の頃は一旦は綺麗に書ける時もあったかもしれません…でもそれを継続できなかった場合に大人になってから修正するのは困難です(脳と体に染み付いてる)
これと同じ
研磨も考え方とテクニックが脳と体に染み付いてしまいます(そうなると、修正するのが困難であり、おそらく自分一人では解決できないかも。もし解決できる人が多かったら、今の様な業界になっていないと思います)
子供より字が汚い大人、たくさん見かけます。。
汚い字を書き続けていると思います
その汚い字を書き続ける事で少しでも綺麗に近づいているでしょうか?
それと同じ
経験がモノを言う「技術」ではない事(根本的な事を言っています)
技術に自信がない人ほど「経験値」を語っている様に感じますね^^;
マシンポリッシュの研磨レンジは手磨きより強いと言う考えだけではありません
プラスにもなりマイナスにもなります(今の時代はマイナスが課題でしょうか…15年程前まではプラスが課題でしたが、塗装が変われば常識も変わります)
バッチリです^^
サイドパネル
多くのプロが「普通」だと思っている事が、目の前で覆ります
論より証拠、です^^
1日目の最後は「講習者専用硬化系コーティング剤」のご案内にて終了
2日目は、ヘッドライトリペアからスタート
コーティング剤で耐久性が変わる!?
そこばかり意識してしまうのは、コーティング剤またはポリカのどちらか、またはその両方を理解していないからかもしれません。。
陥没クレーター
完全にシミ状で凹んでしまったルーフで検証します
プロの中でも「ペーパーは危険」と認識されている方が多いと思いますが、サンディングはポリッシングと同じ考えではありません
見た目は「サンディング>ポリッシング」と感じてしまいがちですが…ダブルアクションポリッシュの理論を理解すると…あっ、ってなると思います^^
左右に分けて
膜厚を測定します
20箇所程測って、平均がほぼ同じである事を確認
左:65ミクロン
左側は「研磨」のみで、受講者の方に陥没クレーターが見えなくなるまで研磨してもらいます
なかなか消えないですね…みたいな^^;
屋外ではもう確認できないレベルでも、ブラックブースでは見えてしまいます^^;
左右の作業が完了
左、この業界のセオリー通り!?リスクがあるであろうサンディングを避け、ポリッシングのみで追い込みました(かなりのディープクレーターなので25分以上かかっています)
右、僕がサンディング併用で5分かけずに仕上げました
※共にマスキング際は段差もあり少し残っていますが^^;
どうなったでしょう…?
どちらも、陥没クレーターを消す事を目的として行なっています
しかしながら…左側はクレーターを完全に消し去る前にクリアが切れました。。(メタリックパール剥き出し状態)
なのにクレータは残っている状態。。
右側はクレーターを完全に消し去り、クリアも生きています
再度、膜厚を測定すると…
左:50ミクロン
右:61ミクロン
※最初に計測した箇所とほぼ同じ箇所を計測しています
左は50ミクロンまで膜厚落としてもまだ残るクレーター、右は61ミクロンなのにクレーター跡ゼロ、これが理解出来なければ「研磨」を理解していないという事になります。。
およそ10ミクロンの差(1ミクロンは、1/1000mm)
この数値、この業界の研磨専業者ならわかると思いますが、とんでもない差です
極力塗装を減らしたくない、でもキズは消したい…その理想を追い求めてダブルアクションポリッシュが生まれたのに、その研磨理論を理解していないと逆に仇となる行為になります。。
日々ダブルアクションポリッシュをされている方は毎回これらの現象を目の当たりにしているはずです(それとこれがリンクしていないだけで、理解すると一気に辻褄が合う様になります。「だよね」となります)
どの様な作業にも「メリット」と「デメリット」があります
詳しくは「技術講習」でご案内していますので、この辺で^^;
後半戦は、受講者の方の「レクサス SC」で
まずは、徹底した下地処理洗浄から
無駄な動線は極力省き効率良く☆
ですが、時には無駄であろう動線で行うことも☆あくまでも最優先は「クオリティ」です
ボディのコンディションは…
濃色系なのでわかりやすいですね
ボンネットから
SCのボンネットはプレスラインに対し窪んだ箇所にあるウォッシャーノズル周辺が若干コツが必要
まずは僕が部分的に仕上げます
その様子を見て頂いてから…
実践です☆
平面は難なくクリアですね^^
問題はここ
右側と同じになる様に…
「METABO SXE 400改」の加圧加減とイレギュラーな角度がポイント
バッチリです☆
大きな段差のプレスラインも
125パイのヘッドサイズでのみ仕上げられている方も多くいるかと思いますが、ブラックブースではその粗が確認出来てしまうので、普通に「NG」となると思います^^;
※近年、ブラックブースは全世界で広がりを見せています(ここまで広がるとは思いませんでしたね^^)
しかしながら、ただのブラックブースだけではダメです(それと同時に照明セッティングがとても重要です)
見える環境は施工者を苦しめますが、それを乗り越えたクオリティとはどういうものなのか?
この業界に携わる全ての人に一度は体験してもらいたいですね^^
なぜなら、コアユーザーはこの差をしっかりと理解しているからです
ここまでやるんですね…というかここまでやって良いんですね♪
と、受講者の方は気分上々☆
ディーラー外注では手出し出来ない領域です…時間単価的にも施工環境的(出張の場合)にもです
逆に、巷の施工(スタンドやディーラー)でクオリティに納得されないユーザーが専門店に流れます、そしてそこでも納得されないコアユーザーの受け皿になるつもりなら技術の妥協は許されません(コアユーザーにすぐ見抜かれます^^;)
受講者の方、ディーラー外注を経験したからこそ、この違いをリアルに感じて頂けました☆
そして、これこそが「カーディテイリング業界」に必要な「技術」であるとご理解頂きました^^
この業界、主たるサービスはコーティングの施工技術と見られていると思いますが、コアユーザーが重要視しているのはそこではなく、徹底した洗浄と荒れた塗装の復元研磨技術であり、その技術力はコーティング施工技術と比べたらその難易度に天と地の差があります。。(バイトがすぐ出来るコーティング施工、その技術者とこの業界30年やっても研磨仕上げが出来ない技術者がいるカーディテイリング業界です)
そして、その研磨技術を理解するには「塗装を知る事」が不可欠です
そして、塗装を知る事でコーティングのマッチングへ進みます
しかしながら、この業界、真逆です^^;
様々なコーティングメーカーが全色対応のコーティング剤を販売していますが、対応出来ていませんね^^;(コーティング剤を作っている側と使う側、共に理解していないが故、トラブルが多発しているのではないでしょうか…このままではこの業界がダメになってしまうという懸念もありますが、お客様のためにも、一旦この業界はダメになった方が良いのかもしれませんね^^;)
計8日間の技術講習、大変お疲れ様でした☆
最終日、ずーっと一緒にいたのでなんか寂しくもなりましたね笑
受講者の方、関東の中でも敢えて激戦区での出店を考えています
楽しみですね☆
今後のわからないことはなんでもご相談下さいませ^^
この度は受講頂きありがとうございました
常連様お乗り換えの「MAZDA 3」
この車、スタイリッシュなデザインですね☆
このデザインでピアノブラック…ディテイラー泣かせのサイドカナードです^^;
いつもありがとうございます^^
それと、メンテナンス
パッと見、キレイ!?
ではなく、接近してもキレイです^^
スケールが確認しにくいシルバーであっても…
スケールゼロの美しさはたまりませんね^^
こちらももちろんスケールゼロ^^
こちらは弊店ユーザー様のご紹介にてご依頼頂きました
ご予約から施工まで10ヶ月程お待たせしてしまい…
なかなかのコンディションでしたが、塗装が塗装(わかる人にはわかりますね)
おまけで+αのクオリティにてフィニッシュさせて頂きました^^
この度はご依頼頂きありがとうございました☆
それと「モールブラシ」
https://provide.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=2563800&csid=0
経年劣化したダッシュボード等の白化にも有効です^^
似た様な樹脂製パーツでも、素材と表面形状によりキレイに出来る場合とそうでない場合があります
拡大(当たり前ですが、擦っただけで何も塗布していません)
↑は「マイティボーイ」のダッシュボード
お客様からキレイにして欲しいとご依頼頂いたのですが…
「簡単なのでご自身でやられた方が安上がりで良いです」みたいな^^
お客様、渋滞中にちょいちょいキレイにしている様で…(渋滞の暇つぶしにもってこいですね笑)
経年車にお乗りの方、是非^^/