あなたは気になる子どもを見かけたら、どうしますか？

こんばんは。

今日から10月

あ～

　あっという間に今年一年も終わってしまいそう

しかし、めげずに今日も明るく生きる渡辺愛理です

さて、先日、NPO日本心理カウンセラーズ連盟の心理カウンセラー養成講座で、
受講生さんからお悩み（困っていること）を相談されました。
（内容は、本人の了解を得て、公開しています）

その方の小学校4年生の娘さんとその同級生についてのご相談です。

相談者をAさん、娘さんをB子ちゃん、同級生をC子ちゃんとしますね。

C子ちゃんは、クラスではいじめられっ子というか、
うじうじしていて、暗いというか、はっきりしていない性格で
みんなからは好かれていない存在だそうです。

B子ちゃんはたまにC子ちゃんと遊んであげるので、
C子ちゃんは、B子ちゃんのことが大好き。
だから、しょっちゅう、B子ちゃんの家に「ピンポーン」とやって来て、
今日は遊べるか聞きに来るそうなんです。

でも、B子ちゃんも、すごくC子ちゃんのことが好きというわけでもなく、
あまりしつこく家にくると、うっとうしいと思っています。

もちろん、B子ちゃんもおけいこ事や用事あるので、毎日遊べるわけでもありません。

そんな時は、Aさんは、
「ごめんね。今日は〇〇があって、遊べないんだ」
と断るのですが、断っても、家の近くにいるそうなんです。

交流分析士でもあり、心理学を勉強しているAさんは、あきらかにC子ちゃんの様子がおかしいことはわかっています。

だから、優しく声をかけてあげたり、C子ちゃんを家に入れてあげたりしたのです。

そうすると、娘のB子ちゃんが
「私がいやだって言ってるのに、何でママは私の気持ちをわかってくれず、C子ちゃんを勝手に家に入れたり、声をかけるの！」
と怒ってしまったのです。

娘のB子ちゃんの気持ちも尊重してあげたいけれど、
C子ちゃんをそのまま放っておくことも心苦しい。

先生、どうしたらいいでしょうか？

というご相談でした。

みなさんなら、近所の顔見知りの子で、
そんなそぶりの気になる子を見かけたらどうしますか？

見て見ぬふりをしますか？

私がAさんに言ったことは・・・

「そうだね。C子ちゃんに優しくすると、B子ちゃんの気持ちをないがしろにすることになるし、かといって、C子ちゃんをほっておくとどうなるか、ということも知っているからどうしたらいいかわからないよね。

でも、Aさん一人が声をかけたり、優しくすると、よけいに家にやってくるから、困ったことになるよね。

周りに協力してくれる人がいたらいいんだけどね～。」

そういうと、Aさんは気がつきました。

「あっ！そうか。
私ひとりでやろうとするから大変なんだ。
私が親しくしているお母さんに声をかけて協力してもらうように話してみます。」

「それはいいですね。
声をかけるといっても、難しいことはないんですよ。
ただ、『C子ちゃん、こんにちは』とその子の名前を付けて、にっこり挨拶するだけでいいんですよ。」

「そうですね。交流分析でいう『ストローク』ですね」
（ストロークとは？こちらをご覧ください）

「そう。あいさつは、『無条件の肯定的ストローク』と言って、
相手の存在を全肯定するとてもいいストロークです。

そして、C子ちゃんは、みんなにあいさつされるだけで、誰かに認めてもらえているという感覚を得られます。

人は、世の中に一人でも自分のことを認めてくれる人がいれば、それだけで生きていけるんですよ。」

「みんなもC子ちゃんの様子がおかしいことは知っています。
早速、みんなに協力してもらうように言ってみます」

「そうですね。もし、協力してもらうときは、『C子ちゃんのことを心理カウンセラーの先生に相談してみたら、こうするといいって言っていたよ』と説明するといいですよ。」

「はい。やってみます」

最近は、見知らぬ子どもに声をかけるのもはばかられる風潮なので、
「どうしたの？」と声をかけづらいかと思いますが、

もし、近所の顔見知りの子がさみしそうに一人でいたら、
「○○ちゃん、こんにちは」
とあいさつするだけでもいいし

「今日は一人なの？」とか、「一人でどこに行くの？」
と声をかけてみませんか？

もしかしたら救われる子がいるかもしれませんよ。