ストロークとは？
交流分析用語。
「あなたがいることを私は知っている」
（ I know you are there. エリック・バーン）
ということを、ことばや態度、動作、表情、などで、相手に伝えること。
人はストロークなしでは生きていけません。
よく、ネグレクトされている子どもが、標準以下の体重しかないのは、実は食事を与えていないからだけではないのです。
ストロークがないと、体だけでなく、知能も正常に発達しません。
それくらい、人にはストロークが大切なのです。
ストロークを与えることは難しいことではありません。
ただ挨拶するだけ、会釈するだけでも、ストロークなのです。
そして、良いストロークは、
ほめる、なでる、感謝する・・・
などなど、自分が心地よいと思うストロークです。
人はストロークがないと生きていけませんが、なかなか自分が欲しい、良いストロークを得ることは難しいものです。
そうすると、悪いストロークでもいいから欲しいと思います。
のどが渇いて死にそうになると、泥水でも、海水でも飲んでしまうのに似ています。
悪いストロークとは、
叱る、どなる、悪態をつく、殴る、蹴る・・・
などなど自分にとって不快なストロークです。
しかし、泥水や海水は、人の体を蝕んでいきます。
同じように、悪いストロークは、人のこころをどんどん傷つけ、こころを蝕みます。
悪いストロークをたくさんもらって育った子どもは、王子(お姫）さまからカエルに変えられてしまいます。
そうやって育ったことで、大人になっても苦しんでいる人がたくさんいます。
そして、人は心を閉ざしてしまいます。
ほんとうの自分を見せなければ、傷つくこともないでしょう。
でも、人はストロークなしでは生きていけない。
だからいろいろな手段でストロークを得ようとして、
いろいろなことをしでかしてしまいます。
以前の記事でご紹介した 心理ゲーム もその一つです。
しかし、だれのこころの中にも必ず愛はあります。
その愛への扉を開くものが、
良いストロークです。
とても大切な人と関係がうまくいかなくなってしまったあなた。
あなたからストロークを与えてみませんか？
あいさつするだけでもいいのです。
さらにいいのは、
「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えること。
感謝されてうれしくない人はいません。
悪いことをしたら、
「ごめんね」と素直に伝えてみませんか。
そして、自分にもストロークをあげましょう。
自分を愛して、認めてあげましょう。
人を愛することが怖くなってしまっているあなた。
ストロークは心の扉を開くカギです。
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