こんばんは。
明るい日本男児です!
更新が遅れてしまいました。
ようやく救急車を手配したその後の話です。
↓前回の内容はこちらから。
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救急車を待っている間、正直私は何をしてよいのかわかりませんでした。
が、涙ながらにも、おそらく私も妻さんと一緒に救急車に乗るであろうことは予想していました。
とりあえず、妻さんがパジャマのままなので、着替えさせようと思い、服を脱がせようと試みていると、
あることに気が付きました。
パジャマがずぶぬれになっている…。
失禁している。
妻さん、朝方何か訴えていたのはトイレに行きたかったからなんですね。
なんで連れて行ってやらなかったんだろうとまたしても後悔…。
とりあえず、寝て動かない状態の妻さんをどうやって服を着替えさせようか試行錯誤していたところ、
脱がせる前に救急隊が到着しました。
いそいでマンションのオートロックを解除し、隊員の方を部屋に迎え入れます。
当然、私は半ズボンのジャージに半袖のTシャツ1枚という寝間着姿。
救急隊員の方が妻さんに向かって、「大丈夫ですか?」と声をかけました。
が、妻さんは一切反応しません。
その後何度か質問を繰り返し、目の瞳孔なども確認した上で「いったん搬送します。」との話になり、
救急隊の方が3人がかりで妻さんをタンカに乗せ、住んでいたマンションを後にしました。
私は終始焦っていましたが、救急隊の方はとても落ち着いており、さすがだなと思いました。
乗り込む前に、私は何をもっていけばいいか聞いたところ保険証を持ってくるようにとのこと。
保険証が妻さんのいつも使っている黄色い長財布の中にあるのを確認し、妻さんの財布と携帯、
そしてそれらを自分のリュックに詰め込んで、とりあえず救急車に乗り込みます。
そのときは朝方で、妻さんの家も大通りに面しているマンションだったため、
朝の通勤や通学の人たちからは「何だ?何だ?」という目線で見られましたが、それどころではないのでさっと救急車に乗ります。
とりあえず、救急車が動き出してから私は自分の職場に電話。
彼女が今緊急搬送されているので、仕事に行けるかわからないことと、間違いなく遅刻する旨を報告しました。
搬送中の妻さんは相変わらず意識はありませんでした。
口には酸素マスク?が当てられ、指先や手にはよくわからない器具がつけられており、本当、医療ドラマなどでよく見る光景でした。
ここで私は、妻さんの職場にも連絡する必要があると思い、妻さんのiphoneの画面ロックを解除しようと試みますが、パスワードが分からず解除ができません。
指紋認証で何度か試したのですが、最終的にうまくいかず、パスワードを入れないと開けないようになってしまいました。
そうこうしているうちに、病院に到着。
ここが本当にドラマのワンシーンみたいで、まず病院につくと救急車の中から、白衣を着た医者らしき方と、防護服?を着た別の救急隊の方、ナース服を着た看護師さんが待っていました。
止まるとすぐに妻さんを別のタンカーに乗せ、手際よく別のタンカーに移され、処置室に移動されます。
着くなり、私の個人情報と妻さんの個人情報についての内容を記入する用紙を渡されるのですが、
妻さんの名前、生年月日、住所まではなんとか書けるものの、病歴や持病についてなど全くもってかけるところがありません。
そして当然といえば当然なのですが、記入している人と妻さんとの間柄を書くところには「彼氏」と書き、いろんな病院の方に「彼氏です。」と説明します。
彼氏だと家族ではないので、詳細の説明はできない可能性があることを伝えられ、一旦処置中は
私は部屋の目の前にある長イスに座って待つようにとのこと。
早朝なので、私以外に待合室にいる人はおらず、少し離れた受付にさっきの受付の方が一人みえるだけ。
最初はただ待っていましたが、段々心細くなり、少しうろうろしようとしたところ、処置室の扉が開き、タンカーに乗った妻さんが別の場所へ移動していきました。
おそらく何か進展があったのか?これで助かるのかも?と淡い期待を込めていました。
そうしてしばらく待っていると今度は妻さんが運び込まれたときよりもさらに大量の器具がいろいろなところにつけられた状態で、再度処置室へと入っていきます。
素人目から見ても明らかに重傷であることがわかりました。
私はここで、ひとりの心細さということもあり、声を殺してその場で泣き崩れてしまいました。
何故、昨日の時点でもっと早くに救急車を呼ばなかったんだろう。
何故、夜中でも両親に電話して様子がおかしいことを相談しなかったんだろう。
何故、話すスピードがゆっくりになっていた時点で様子がおかしいと気がつかなったんだろう。
呼ぶのが遅かったから、重症になってしまったんじゃないのか?
と後悔の念が溢れてやまないのです。
そうしているとその状況を見かねてか、ひとりの看護師さんが私に声をかけてくださいました。
「あなたは悪くない。遅かれ早かれ起こっていたことですし、今こうして通報できたのがよかった。」と。
「あ、ありがとう…ごじゃいます。」と鼻も詰まっているので声にならない声で応答する私。
しかしその言葉のおかげで少し平静さを取り戻すことができ、看護師さんも処置室へ戻っていきました。
そうして1時間くらい経った後でしょうか。
初老の担当医師である先生が処置室の扉をがらりと開け、今の状況を簡潔に説明してくださいました。
「詳しくは言えないけど、小脳が出血しているのでこれから手術をします。」
そう一言だけ告げてまた処置室の中へと戻っていきました。
手術…。
もはやドラマの中ではなく、現実として自分の置かれている状況を理解し始めます。
しかしまだ受け入れることが出来ていません。
まだ誰もこの場にはいないし、家族でもない自分が何かを決定出来るわけでもなく、ただただもどかしく、不安な気持ちで押しつぶされそうでした。
ここから私のさらに長い1日が始まるのです。
続きます。
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