これまで私は、好き勝手に歯科医院の開業や運営について書いてきました。
私にとっては、一生懸命に分かり易く書いたつもりなのですが、唯一ノータッチで触れていないキーポイントがあります。それが「人事」です。
これは、経営者としてはキモであり、また非常に繊細かつ複雑に入り組んだ分野でありますから、現在の私の力では、残念ながら文章としてお伝えする事は出来ないのです。
しかも、私は現役の院長ですからここに当院の人事システムをオープンに書く事は、出来ません。
人事は、「何も考えていないふり」をしながら、本当に緻密な駆け引きや仕掛け、ノウハウが凝縮されたものだと思います。
私もまだまだ試行錯誤中でたまに失敗もしますし、当然ですが駆け引き無しの人間対人間のガチンコなぶつかり合いの部分も有ります。
ただ、それだけでは上手くいきません。
押したり引いたり、すかしたり・・・。まさに、この世で一番位難しい「人間関係」をギュッと濃縮した感じです。
そして、お金も絡みます。
その難しい「人事」についての、私にとっての教科書が有ります。明日香出版社の「あたりまえだけどなかなかできない 社長のルール」という本で石野誠一さんが著作者です。これまでに２冊買いました。もちろん、間違って同じ本を２度買ってしまった訳では有りませんよ。
その他、船井幸雄さんや斎藤一人さん、松下幸之助さん、本田宗一郎さん等多くの大経営者の方の著書は読みますし、大変参考になります。
ただ、この本の著者である石野誠一さんは前出の巨大企業・巨大グループの超有名経営者とは異なり、有限会社等小さな会社を複数成功に導いている、スモールビジネスの達人の様な方なのです
社長のルールを７８個にまとめて書いてあります。
例えば、ルール５１『社内の人間関係の基本は「昇給と賞与と休日」だ』やルール５７『社員さんたちの特質と「対応のルール」』、『辞めていく社員さんを冷たく追い出すな。残る社員の心が荒む』etc...まさに「人事の教科書」と言える内容だと思っています。
実際は、この本の中にはお金との付き合い方や、社長としての考え方等も記載があり大変為になる内容なのですが、私としましては人をいかに動かすか（心身ともに）＝「人事」についての記述が素晴らしいと、愛読しておりますのでご紹介させて頂きました。
もしこの本が気になる方がいらっしゃいましたら、一度お読みください。
以上、「人事の教科書」のお話でした。