これまでは、私なりに歯科開業医としての、良いと思うアイデアや気がついた事を書いてきましたが、今回は逆に歯科医として絶対にやってはいけない事を再確認したいと思います。
今までの、おさらいだと思って下さい。
耳が痛い事柄もあるかも知れませんが、自分のペースでひとつひとつ解決して行けば良いと思います。その為にはまず焦らない事です、でも止まらない事ですよ！
＜ワースト１０＞
１ 院内感染を起こす（滅菌・消毒を疎かにする）・・・清潔は医療の基本ですがスタッフも患者さんも、そして歯科医自身もまず第一に安全を優先すべきです。医院は病気を治すところで、もらう所ではありません。
２ コンプライアンス（法令順守）からの逸脱・・・例えば、事業系ごみ（医院で出た紙ごみ等）を、家庭ごみに混ぜて捨てる（不法投棄）
etc...。これは、歯科医院以外でも今後はより重要視される事になると思います。
３ 治療で手を抜く・・・意外と３番目です。なぜなら、１位の医院で病気を感染させる、２位の法を犯す事（犯罪）に比べると、３位で妥当かなと思います。
とはいえ、手抜き治療を容認するのではなく、毎回の治療で例外なく「全力で力を出し切る事
」がやはり大切だと思います。それでも残念ながらうまく治らない事はあり得ますし、仕方がない時もあります。
４ 自分の出来ない範囲の治療をやる・・・患者さんは、モルモットではありません。自分のスキル以上の治療にトライして技術を上達したければ、大学病院や研修施設などの専門施設でやるべきなのです。開業医の重要な仕事の一つに、自院で手に負えない症例は速やかに高次医療機関（総合病院等）に送るという事があると、常に心に留めておくべきです。
５ 儲けない・・・開業したらガッチリ収益をあげて、より良い医院にするべく設備投資をしたり、優秀な人材を確保するのは当然のことです。公立病院と違って、赤字では駄目です。良い治療ができません。
６ 患者さんに説明をしない・・・床屋さんの免許を持っていても、許可なく他人の髪の毛を切れば傷害罪です。歯科医も同じです、しっかり説明してください。人見知りだからとか、無口な性格だからというのは通用しません。もちろん、説明はしたけれど患者さんに伝わっていないのはペケです。
７ 勉強を続けない・・・医療は日進月歩。引退するまで、日々勉強です。知らない病気は、絶対に診断がつけられません。
８ １０年後２０年後を読んで経営していない・・・いずれ健康保険制度は崩壊し、自費治療の割合が多くなるのは目に見えています。したがって、保険診療でも、その内容が自費診療としてのクオリティーを満たしている事が重要です。特に、私は根治などの地味な部分は特に大切だと考えており、いつ健康保険制度が崩壊しても大丈夫なように準備をしているつもりで居ります。
先々の事を考えないのは、院長（経営者）ではありません。ただの、歯医者さんです。
９ 嫌々歯医者をやっている・・・人の命とは、その人が自由に使える「時間」のことを言います。やる気も無くだらだらと仕事をしても、自動的に限りあるあなたの自由な時間（命）を使っている事になります。要するに、どれだけ適当に治療（仕事）をしても「命をかけて治療（仕事）している・・・。」という事になります。だったら、やりたい事を一生懸命にやったほうが良いですよね。
歯科医師免許を持っていても、他の仕事をしている人はたくさんいますよ！
１０ 挨拶をしない・・・いきなり小学生レベルの話しの様に思えるかも知れませんが、どんな「壮大な計画」や「立派な仕事」を成しえたとしても、ご近所の人に気持ち良く大きな声で「おはようございます！」とか、挨拶が出来ないようでは全てパーです。
歯科医云々の前に、人として挨拶は基本です。
おはようございまーす！
さあ、とりあえず挨拶は先手必勝。今日から早速、大きな声で「ごあいさつ～
」