当院には、○○部長・○○主任がいっぱいいます。
スタッフは、常勤2名と後は非常勤2名、事務長さんしか居ません。でも部長や主任がたくさんいるのです。
例えば、「おもちゃ部長 」。
これはキッズコーナーに置いてあるおもちゃの電池切れや、破損等を毎日チェックする係りです。
どうでも良いように感じるかもしれませんが、案外重要な事なのです。
破けた雑誌と一緒で、壊れたおもちゃや電池の切れたおもちゃがキッズコーナーにあるのは、完全にマイナスイメージに繋がります。一流ホテルでは、有り得ない事です。
ですから、当然おもちゃもしっかり管理すべきなのです。この役目は、派手さはありませんが毎日コツコツとこなす必要が有りますから、そういう事が出来る(得意な)スタッフにお願いします。これも、一つの才能だと思っています。
その他にも、院内をカッコ良くて楽しくて、医療機関のBGMとして許される範囲内で音楽をセンス良くチョイスしてもらう「音楽部長 」もいます、この役目は音楽に興味が有り、洋邦問わず幅広い音楽の知識とセンスが有るスタッフにお願いします。
続いて「マジックボール部長 」。この製品は、2~3日に一回のお水替えやソリューションと呼ばれる薬液を補充すると言ったメインテナンスが必要で、効果は空気の清浄作用や消臭効果、そしてチョイスしたソリューションによる芳香作用も有ります。
これは、あるスタッフが「こんなのが最近、オシャレなcafeや雑貨屋さんにはあって、うちも是非置きましょう」と提案してくれました。そこで、軽いタッチで「なかなか良いね~、お水替えはヨロシクね~ン!」と、スタッフにひと声をかけてから購入しました。
すると、この「マジックボール部長」は、しっかりとお水やソリューションの管理を続けてくれています。正直言って、私の予想以上にしっかりとやってくれています。
ではなぜこのスタッフは、これ程までにしっかりと約束を守ってくれるのでしょうか??
真面目だから・・・?それも、あると思いますが、私は大切なのは「自分の提案が受け入れられ(認められ)、かつ自分の能力を超えない程度の責任(信頼されている証拠)を受け取ったという充足感による。」という風に解釈しています。 よし、がんばろー!
前回書いたように、スタッフからの提案やアイデアは、なるべく実行してみるのが良いと思います。すると、又新しいアイデアが頂けるのです。そして、やってみてもし駄目な時は、「案外ダメだったね(笑)!」と言って笑いに変えて、やめれば良いだけの話ですから、是非やってみてあげて下さい。
ポイントは・・・
○任せる仕事の内容を吟味し、その人の能力や得意分野、興味の有無などを良く観察してからお願いする。(負担に成らない様に。)
○お願いするという事は、最初のうち数回の失敗は有って当然だと覚悟しておく事。
○任せた仕事を続けている姿を見つけたら、「いつも、ありがとう。助かるよ。」とか、ひと言掛けて、『私は、あなたの努力をきちんと確認していますよ!』という事を伝え続ける。
○スタッフが「自分の能力を認めてもらっているんだ。」と感じ、仕事に責任感と満足感を持てるようにする事が目的であり、自分のやりたくない仕事を押し付ける為に行うものではない。(いずれにせよ、最終責任は院長です。)
他にも、たくさんの○○部長や○○主任が有りますが、本当に、皆が少しでも仕事をenjoyしてくれれば良いなと思ってやっている事なのです。
負担にならない程度の責任をもらうのは、信頼されている証拠であり大変心地よい物だと思いますし、自信にもつながります。是非、少しずつ取り入れてみて下さい。