ライバル。
彼らは小学生の時、
水の中で出会った。
出会った時は、
萩野の背中を追いかけていた
瀬戸。
萩野の強さは抜きん出ていた。
雲の上の存在だった。
中学2年、ジュニア五輪。
その時、流行っていた高速水着で、
瀬戸は初めて萩野に勝った。
その1週間後の全国大会、
また瀬戸は萩野に勝った。
瀬戸は、自分の存在を
萩野に意識させることができた。
二人はライバルになった。
そして、二人は誓った。
「一緒にロンドンへ行こう。」
五輪出場をかけた日本選手権、
400M個人メドレー決勝。
萩野は優勝。
瀬戸は3位。
ロンドンへの切符を逃した瀬戸は、
抜け殻状態になった。
練習に気持が全く入らなかった。
ロンドン五輪。
400M個人メドレー決勝の舞台に立った
萩野公介。
あのマイケル・フェルプス(米国)を破った。
萩野は、銅メダルを獲った。

中継を見ていた瀬戸の心に
火がついた。
このままで終れない。
俺も、もっと頑張らなければ!
その日から、
瀬戸大也は変わった。
そして、
バルセロナ世界水泳。
400M個人メドレーの決勝。
ふたりは並んで
スタート台に立った。
前半の200M。
バタフライ、背泳ぎは萩野がトップ、
瀬戸は2位。
後半に入ると、
瀬戸は得意の平泳ぎで萩野を捕らえ、
抜いた。
最後の100Mは萩野が得意の自由形。
350Mターン。
瀬戸と萩野はほぼ並んだ。
このまま二人で表彰台かと思ったが・・・
残り50Mで、萩野が失速した。
瀬戸はそのままトップを守った。
日本水泳界初の
400M個人メドレー、金メダル。
瀬戸は、萩野に勝って
世界のトップに躍り出た。
■今日の共感memo。
ライバル。










