「私は『母を求め続ける娘』というテーマにより忠実になっていきました」
胸がずきんとする。私は多くの時間を共に過ごせなかった父だけでなく、母のこともわからないことだらけのまま、母が余命宣告を受け、旅立ち、まるで後を追うように父も逝ってしまった。それ以来、私の中には埋まらないままの空白のページがあるのだ。シャルロットは、彼女のブランクページを欲求に忠実に埋めていこうとしている。(275頁より抜粋)
※どうして、この本にたどり着いたのか覚えていない。エッセイを読んでも、これほどまでに何かを感じさせる本には出会ったことがない。そして、対談者のことをもっと知りたいと思う。