NISAハングリーでStay NISA! | breezywaveのブログ

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【NISA貧乏?】国会で聞いた「NISA貧乏」にショック……私は「NISAハングリー」を提案したい

「NISA貧乏」??

 

この言葉を国会で議員が発言したと知り、私は(も)正直、かなりショックを受けました。

 

もちろん、NISAの利用によって生活資金まで投資に回してしまうようなケースを問題視すること自体は理解できます。

 

しかし、「NISA」と「貧乏」という、本来かなりミスマッチな言葉をネット上の造語としてそのまま国会に持ち込み、リピートすることには違和感があります。

 

そもそもNISAは、国民の資産形成を後押しするために政府が用意した制度です。

 

それを「貧乏」という言葉と結びつけてしまう。

私は、この発想そのものに少し違和感を覚えました。

 

そのようなネガティブな発言だと生産性が上がらず、そこから抜け出せなくなる悪循環が心配です。

 

iDeCo貧乏なら、まだわかる

「iDeCo貧乏」なら、まだ話はわかります。

iDeCoには原則として受給開始までの年齢制限があります。

 

たとえば20歳から積み立てを始めた人が、老後まで使う予定のない資金を過度にiDeCoへ集中させてしまえば、

「必要なときに使えるお金がない」

という問題が起こる可能性があります。

 

iDeCoは老後資金という目的が明確な制度であり、資金拘束もあります。

 

 

一方、NISAはどうでしょうか。

NISAは非課税制度であって、資金を60歳まで拘束する制度ではありません。

 

もちろん、生活防衛資金まで投資に回すのは問題です。

しかし、それは「NISAだから悪い」のではありません。

 

ここは分けて考えるべきではないでしょうか。

 

金融庁は「上場株式の相続税評価」の見直しを10年間要望している

そして、私が今回の「NISA貧乏」という言葉に特に違和感を覚えた理由がもう一つあります。

 

金融庁は以前から、上場株式等の相続税評価について見直しを要望してきました。

 

私が確認した範囲では、2016年度から上場株式等の相続税評価の見直しが税制改正要望として取り上げられています。

 

その後も、

 

年度 動き
2016年度 金融庁が「上場株式等の相続税評価の見直し等」を要望
2017年度 引き続き要望。相続後10か月間の価格変動リスクを考慮すべきと主張
2018年度 「上場株式等の相続税に係る見直し」を要望
2020年度 「上場株式等の相続税評価方法の見直し」を税制改正要望項目に掲載
2022年度 再び「上場株式等の相続税に係る見直し」を要望。ただし評価方法の見直しは「措置不可」
2025年度 相続税評価そのものより、上場株式等の物納要件等の見直しを要望
2026年度 再び「上場株式等の相続税に係る見直し」を税制改正要望に掲載

 

という流れになっています。

 

つまり金融庁は、「株式を持って資産形成してください」と言うだけではなく、株式を保有した人が相続を迎えたときの問題についても、以前から税制改正を求めているわけです。

 

 

ここは非常に重要だと思います。

 

株式には「価格変動」というリスクがある

なぜ金融庁が上場株式の相続税評価の見直しを求めてきたのでしょうか。

 

上場株式は、現金とは違います。

相続税の申告・納税までには時間があります。

その間に株価が大きく下落する可能性があります。

 

たとえば、

相続発生時:1億円

 

だった株式が、納税までの間に市場環境の悪化で、

 

7,000万円

 

になってしまう。

 

それでも相続税評価が相続発生時の評価を基本として計算されれば、相続人にとってはかなり厳しい状況になります。

 

つまり、

 

「資産形成のために株式を保有すること」と「相続時の税負担」

 

の間には、以前から制度上の課題が存在していたわけです。

 

だから「NISA貧乏」だけを強調することに違和感がある

NISAは、国民の資産形成を促進するために作られた制度です。

 

もちろん、NISAにも使い方を間違えれば問題はあります。

生活防衛資金を確保せず、全財産を株式に投入する。

短期的な値上がりを期待して、借金までして投資する。

こうした行動は避けるべきでしょう。

 

しかし、

 

「NISAを利用している人=NISA貧乏」

 

というイメージを広げてしまうのは、あまりにも乱暴です。

 

むしろ日本では、現預金に偏った家計の金融資産を、長期的な資産形成へ向かわせることこそ重要ではないでしょうか。

 

金融庁自身が長年、家計の資産形成を後押ししてきたことを考えれば、なおさらです。

 

金融庁を所管する大臣にとって、こうした質問を国会で受けるのは、かなり複雑な気持ちだったのではないでしょうか。

 

「そこを問題にするの?」

と、思ってしまうかもしれません。

 

「NISA貧乏」ではなく「NISAハングリー」

そこで私は、新しい言葉を提案したいと思います。

 

NISAハングリー。

 

「NISA貧乏」ではありません。

 

NISAハングリーです。

 

経済学には、

 

「人は限界的に行動する」

 

という考え方があります。

 

簡単に言えば、

 

「あと少し得になるなら、その行動を選ぶ」

 

ということです。

 

たとえば、同じ商品を買うなら、

「こちらのサイトならポイントが1ポイント多く付く」

となれば、少しでも有利な方を選びたくなります。

 

これは「ケチ」なのではありません。

 

限られた資源を、少しでも有利に配分しようとする合理的な行動です。

 

NISAも同じです。

 

同じ投資商品を買うのであれば、

「課税口座より非課税口座を優先しよう」

と考える。

 

これも一種の「限界的な行動」です。

 

どうせ投資するなら、

 

少しでも税金を減らしたい。

 

どうせ長期で資産形成するなら、

 

少しでも有利な制度を使いたい。

 

だからNISAを使う。

 

これは「貧乏」ではありません。

むしろ、

 

資産形成に対してハングリー

 

なのではないでしょうか。

 

Stay Hungry, Stay Foolish, Stay NISA.

スティーブ・ジョブズの有名な言葉に、

 

Stay Hungry, Stay Foolish.

 

があります。

 

私はこれに一つ付け加えたい。

 

Stay Hungry.
Stay Foolish.
Stay NISA.

 

「もっと資産形成したい」

「もっと有利な制度を使いたい」

「もっと税金を減らしたい」

「もっとお金に働いてもらいたい」

 

そんな欲を持つこと自体は、決して悪いことではありません。

もちろん、投資にはリスクがあります。

 

だからこそ、

 

生活防衛資金と投資資金を分ける。

自分のリスク許容度を超えて投資しない。

長期・積立・分散を意識する。

 

そのうえで、利用できる非課税制度は利用する。

私はこれでいいと思っています。

 

「NISA貧乏」という言葉で投資を怖がらせるより、

「NISAを上手に使って、少しでも豊かになろう」

 

というメッセージの方が、これからの日本には必要なのではないでしょうか。

 

NISAを使うことは、貧乏になるためではありません。

 

豊かになるための選択肢の一つです。

 

だから私は、

 

NISA貧乏ではなく、NISAハングリー。

 

そして最後に、

 

Stay Hungry, Stay Foolish, Stay NISA.

 

※まったくの偶然ですが富士川越しに富士山を望んでいます

 

これでいきたいと思います。