開花昔は、厳しい師の前で自らそうした状態をつくれたとき、瞬時に、そこまで押さえられていたものが得られたものと思います。本番よりも厳しい稽古で緊張ばかりの毎日が続き、あるときリラックスしたら、みえた、できた、開眼したというケースです。もちろん、すべてがハイレベルとはいえませんし、それが持続しないことも多いでしょう。 一方で、これはゾーンとも言えます。肉体だけでなく発想、閃きなどにもそういうことがあります。身心のセンサーが鋭くなり、感受する能力が上がることが、その前提です。