プレゼンテーションは、プレゼンとして馴染みのあることばになりました。自分の考えを他の人に示して、理解や賛同を得ることです。つまり、売込みです。

ですから、相手にとってのメリットを明示しなくてはなりません。まず、利益を示します。そして、いくつかの選択を示すのが、通常のパターンです。

気が張っていないと声は張れません。息が体から流れていないと難しいです。

本当は、体育館やホールなど、広いところで一度でも大きな声を出す経験をするとよいのです。野外で誰もいないところで声を出してみるのもよいと思います。

体から目一杯の声を出したという経験ができなくなっていることが多いのは、残念なことです。

声は張ることです。しかし、無理に声を張ると、どうしても痛々しくなります。特に、話し方教室などで学んだ経験がある人には、そうなるパターンが多いのです。

体から声にしようという努力が、なんとなく見えてしまうのです。それでも、聞こえないよりは聞こえた方がよいので、勉強中には仕方ありません。

お客さんがお金を払って聞くなら、忍耐の時間になるかもしれません。まして、語学学習などであって、ヴォイスレコーダーで繰り返し、その声を聞くならば、避けたくなりかねません。

話している声を聞くと、その人が育ちのなかで内向的であったのか外交的であったのか、大人になるまでに、どのようなコミュニケーションをとってきた人かは、およそ察しがつきます。

何かしら話し声に引っ掛かりがあるように感じさせるなら、10代までにあまり人と話すことがなかった人です。学者タイプにも多いです。なんとなく声が不自然で癖があるのです。ヴォイトレで確実に成果が出るタイプですので、レッスンをお勧めします。

日本の場合、トップのリーダーも、ただ原稿を読むだけを繰り返しているので、ひどい教育になっています。海外の大統領や首相のスピーチを聞いた方がよいでしょう。アカデミー賞やTEDなどのスピーチも参考にしましょう。

長いスピーチではなく、2、3分のもので、どのように切り上げているかを学ぶとよいと思います。ことばや内容よりも、まずは表情や身振り手振りを学んでみましょう。

話す内容よりも、その人の状態が大切です。心がまわりに開かれているかどうかで説得力は変わってきます。

同じ内容の話でも、誰が話すかによって伝わる度合いや、心に響く具合が大きく違うのは、そのためです。

対象を捉えて、相手にきちんと伝えようとしているかどうかということです。

きちんと話そうとしているようでも、なかなか伝えることのできない人がいます。

その原因として、頭で考えて口先だけで、ことばをつないでいるようなのが、目立ちます。

人の忍耐は5分間くらいです。多人数を前にスピーチするときは、そう考えておきましょう。歌を聞くときも似たようなものでありませんか。

聞く側の立場になって考えましょう。30秒から1分ぐらいまでは、どんな内容でも大体受け入れられます。2分ぐらいになると内容の価値の判断がついてきます。そこで関心がないと判断したものを3分間、続けられると、飽きてきます。3分を超えると苛立ってくることもあります。それでは疲れるので諦め、もう右から左の耳に流します。

私は、全体の時間を人数で割って、その時間以上には話さないようにしています。その時間で3倍くらいの内容を詰め込もうとすると、無駄な話が省けます。

その方が自己アピールとしても、貢献としても賢明なことです。下手にしゃべりすぎて、その後に心地悪さを味わいたくないからです。