発声・せりふ・歌唱のためのヴォイストレーニングの知恵[NEW] -2ページ目

発声・せりふ・歌唱のためのヴォイストレーニングの知恵[NEW]

声、発声、セリフ、ことば、歌唱、表現、舞台、身体、聞くこと、芸能、日本文化、伝統、発音、業界、ヴォイトレに関心のある人に

朝から、一日をどういうふうにする、というのも、ノウハウです。

歌うだけが、練習ではありません、

自分の身体をコントロールするノウハウを持つことです。

一声めから、よい声が出せる人は少ないものです。

一般の人はそこまでいくのに、かなりの時間がかかります。

ウォーミングアップして、かなり調整して準備しないといけないのです。

それもノウハウです。

他の競技でもあたりまえのこと、スポーツの競技で、いきなりプレーしないでしょう。

大切なことは、トレーナーに合わなかった人は、なぜ合わないのか、

どうすればよいのかを徹底的に検証することです。これは、メソッドやメニュにも通じます。

優秀な人はどこでも優秀なので、どこにいても伸びるのはあたりまえなのです。

問題は、そうでないケースです。それこそが、トレーニングの必要性だからです。

総合的な体制で見ることも必要です。

そうでないと伸びる人だけが伸びていくのですが、合わなかった人は伸びずに出て行くでしょう。出ていったあと、再度、ここにくる人もいますし、ここを兼ねて、別に習いに行く人もいます。

それでも、ここだけで、違うトレーナーでカバーできること、担当トレーナー以外にも総合的にみていることで得られることは、他のところよりもずっと多いのです。

どんなトレーニングも、その結果はでてくるものです。

10年たって、どうなっていったか、レッスンした人がどうなっていったか、

結果を出していなかったら、そこは続いていないのです。

声は、もっとも検証ができていないものの一つでしょう。目的もトレーニングも、そのプロセスや結果も。個人差も大きいです。

アスリートは、スポーツトレーナーについていますが、スポーツは試合で勝ったとか、タイムが更新できたなどと結果がわかりやすいです。

しかし、音楽など芸術、芸能は、すぐに結果は表れません。

楽器の演奏ならまだしも、声の実証や検証は、簡単ではないのです。

今は、自分にとって一番武器になるところだけを取り出せるように目指せば、

あとは音響技術でカバーできます。

コラヴォレーションして、苦手なところは、

どんどんとプロに助けてもらえればいいのです。

本来は、感覚の鋭さ、それに自分の声をどう伴わせて扱うかが、一番、大切でしょう。

そのトレーニングの段階では、バックグラウンドをどう入れていくかの方が、

表面的に声がどれがいいとか、高い音、大きな声がでることなどよりも大切です。

ともかく、新しいことを思いっきり、やればいいと思うのです。

私は、そこに自分の価値観をいれようとは思わないです。

声さえきっちりできていたら、それを好きに使ってもらえればいいのです。

それだけで表現も作品も大きく変わるからです。シンプルに、パワフルに。

舞台では、なぜオリジナルにやらないのかと思うことが多いです。

現実では、客の受けに甘えがちです。

現場をみれば、お客さんが保守的で似たようなものや昔風なものを欲しているから、やむをえないのでしょう。なによりも、それを裏切ってリスクをとり、成り立たせようとする人が、少ないのです。