デフリンピック(Deaflympics)とは、
Deaf=「耳がきこえない・きこえにくい」方々を対象とした
国際的なオリンピックです。
先日閉幕したデフリンピックで、
私は4日間、陸上競技会場とバドミントン競技会場の救護を担当しました。
聴覚に障がいのある選手は、
審判のジェスチャーや視線に集中し、
モニターに映る視覚的な情報ツールから
得点や試合状況を確認しながらプレーをしていました。

その一方で、選手が試合終了と勘違いしてプレーを止めてしまい、
周囲からプレーがまだ続いていることを知らせる場面もありました。
それでも選手の皆さんは、
視線や身体全体で状況を丁寧に読み取り、
競技に真剣に向き合っており、その姿は美しく、深い感動を覚えました。
救護でのコミュニケーション面では、
大会側から ポケトーク や コミュニケーションボード が用意されており、聴覚障がいの方だけでなく、国際大会ならではの多様な言語・文化に対応できる体制が整えられていました。
また、日本語手話や国際手話を使えるボランティアの方々にもご協力いただき、ジェスチャーや表情を用いるなど、状況に応じたコミュニケーションを工夫しながら対応しました。
選手の皆さんの競技に向き合う姿勢や、音に頼らないコミュニケーションを通して、人と人とのつながりの本質を学んだ4日間でした。
選手の皆さんは、相手の目をまっすぐ見つめ、表情や口の動き、手話の細かな動きを一生懸命に確認しながらコミュニケーションをとっていました。
きっと、不便に感じる場面も多くあるはずなのに、それを感じさせないほど前向きで、互いを尊重し合う姿がとても印象的でした。
寄り添い方や伝え方の大切さをあらためて実感するとともに、国や文化が違っても求められる看護師としての役割と責任を強く感じました。
看護師として、デフリンピックという国際大会の救護に携わる貴重な経験ができたことを心から嬉しく思います。
今後も寄り添う姿勢と伝え方の工夫を大切にし、
誰にとっても安心できるケアを続けていきたいと感じています。
神 妙子







