乳房再建という選択肢

草野 太郎 医師

乳房再建という選択肢

乳がん――その診断は突然訪れます。

「死んでしまうかもしれない」「これからの生活はどうなるの?」「治療費はどれくらいかかるの?」「まだ子どもが小さいのに…」「胸を失ったら、ジムなどで薄着になるのがつらいかも」

様々な思いが、頭の中を駆け巡ることでしょう。

「誰に相談すればいいのだろう…」と、不安になるのも無理はありません。

まず最初に大切なのは、乳がんの「標準治療」を受けることです。

インターネット上にはさまざまな情報が溢れていますが、まずは信頼できる乳腺外科の医師に相談し、科学的根拠に基づいた適切な治療を受けてください。

そして、もし乳房を失うことになった場合には、乳房再建という選択肢があります。

これは、私たち形成外科医がご提案できる治療のひとつです。

再建にはさまざまな方法があり、ご本人のライフスタイルやライフステージに合わせた最適な選択肢を、私たちと一緒に考えていくことができます。

たとえば、現在は仕事や子育てが忙しく、大がかりな手術は難しい。でも、胸を失う喪失感がつらい――。

そんな方には、シリコンインプラントによる再建が向いている場合があります。

もちろん、「再建しない」というのも、尊重されるべき立派な選択肢の一つです。

大切なのは、ご自身の気持ちに正直になること。そして、正確な情報をもとに納得のいく判断をすることです。

一人で悩んだり、ネット上の情報に翻弄されたりすると、本来の選択肢や正しい治療から遠ざかってしまうこともあります。

ぜひ、信頼できる専門家に相談してください。

脂肪注入という選択

くさのたろうクリニックでは、脂肪注入による乳房再建も行っております。

日本では残念ながら保険適用外ですが、欧米諸国では乳房再建の一つの選択肢として、広く一般的に行われている治療法です。

太ももやお腹などの部位から脂肪を採取し、それを胸に注入してボリュームをつくっていきます。

小さな傷跡で済み、日帰りの局所麻酔手術も可能な、身体への負担が比較的少ない方法です。

ただし、脂肪の定着には個人差があり、複数回の施術が必要になる場合があります。また、日本国内では自費診療となる点がデメリットです

当院では、不定期ではありますが無料の乳房再建セミナーも開催しております。
ご興味のある方は、ぜひご活用ください。





医師プロフィール


草野 太郎(くさの たろう)医師

くさのたろうクリニック 院長
医学博士
形成外科専門医
昭和大学兼任講師

【経歴】
昭和大学 形成外科医局 18年間所属
昭和大学 ブレストセンター5年間所属

【略歴】
2001年 帝京大学医学部卒業。同年昭和大学形成外科入局
その後各地の昭和大学形成外科関連病院において研鑽を積む
2008年 clinical observership : Chang Gung Memorial Hospital(Taiwan)
2008年 千葉県救急医療センター 形成外科医長
スペシャリティ:マイクロサージャリー・外傷
2013年 昭和大学形成外科 助教
2014年 昭和大学 ブレストセンター所属  形成外科乳房再建班チーフ
スペシャリティ:乳房再建
サブスペシャリティ:顎変形
2017年 昭和大学江東豊洲病院 講師
2019年3月 clinical observership : MD Anderson Cancer Center (Houston)
2019年6月 くさのたろうクリニック 開院

【資格】
医学博士
日本形成外科学会専門医
日本手外科学会専門医(2013-2017)
小児形成外科領域指導医

【所属学会】
日本形成外科学会
日本乳がん学会
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
日本美容外科学会
日本頭蓋顎顔面外科学会



くさのたろうクリニック











乳がん診断から終末期まで
自分らしく人生を楽しむために

廣川 詠子 医師

乳がんの治療

私はさいたま市岩槻区にある丸山記念総合病院で常勤医師として勤務しています。私の経歴は独特で、乳房再建を担う形成外科専門医と乳がん治療を担う乳腺専門医の両資格を持っています。

乳がんをしっかり治す手術療法と乳房の整容性の両方を重視し、多くの女性が乳がん治療後も自分らしく、人生を楽しんでいけるようにサポートしていきたいと考えています。
乳がんの薬物療法は年々進歩していますが、手術療法は依然として乳がん治療の根底にあります。乳がんの手術は大きく分けて、乳房温存術と乳房切除術があります。乳房温存術でも乳房の変形や陥凹を生じることがありますし、乳房切除術では乳房の膨らみを失ってしないます。

失った乳房を取り戻す
乳房再建手術

乳房再建手術は失った乳房を取り戻すための手術です。

再建手術は手術時期や再建材料(人工物であるシリコンインプラント、または自家組織)によって様々な方法があります。担当医師とよく相談した上で、ご自身に最適な方法を見つけて頂けたら、いいなと思います。

最期まで自分らしく生きる

私は非常勤医師として訪問診療も行っています。乳がんは他のがんよりも生存率が高いですが、それでも約2割の方が命を落としています。病院で乳がん治療を行っていた患者様が終末期を迎えた際にはご自宅まで訪問して診療を行うこともあります。より良い療養生活を送り、自分らしい最期を迎えられるようなサポートをしたいと考えています。

人間は必ずいつかは死にますが、日本では他の国と比べて「死」がタブー視されがちです。そのため、多くの人が自分らしい最期を迎える準備をすることなく亡くなってしまうと感じています。人生の大イベントである結婚式と同様に、死に方についても考え、語ることが大切です。このテーマは終末期医療の話に限らず、だけではなく、誰もが、いつでも考えるべきことです。どのように老いていきたいですか?最期をどこで、誰と過ごしたいですか?大切なものはなんですか?どのようなお葬式にしたいですか?ライフステージによって価値観は変わりますので、どのステージでも考える機会があったら良いと思います。





医師プロフィール

丸山記念総合病院 外科
廣川 詠子 医師

【経歴】
2006年埼玉医科大学医学部を卒業
2008年埼玉医科大学病院形成外科入局
2012年埼玉医科大学国際医療センター乳腺腫瘍科に配転。
形成外科と乳腺腫瘍科の兼任となる。
2018年丸山記念総合病院外科に入職

【非常勤勤務】
埼玉医科大学非常勤講師
こびなた在宅クリニック非常勤医師

【資格】
形成外科専門医、乳癌学会専門医、外科専門医、がん治療認定医



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乳房再建についての詳細はこちらをご参照ください









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