芥川賞受賞作家・藤野千夜原作の小説『ルート225』を、中村義洋監督が映画化。
う～ん、ナンなんだこの映画は…パラレルワールド全開！というか、難解！？
きっとこう来るだろうと思っていたのに、ぜんぜん違う方向へ話が進んでいく～
この映画って、ハッピーエンドなの？それともバッドエンド？
ファンタジーというより、ミステリーのような何とも摩訶不思議な映画でした。
いつもの、当たり前の一日だったはずなのに、何かがおかしかった、
その何かがわからないまま、おかしいのが何かわからないまま、不思議な世界に迷い込んでしまった、
中学2年生・エリ子。そして、弟のダイゴ。
誰のせいなのかわからないまま、両親の居なくなってしまった世界で、一生懸命、
もとの世界に戻ろうと姉と弟が翻弄する。
多部未華子ちゃんのお姉さん役、そして岩田力くんの弟役。
多部未華子ちゃんの、サバサバした雰囲気が、このクールなお姉ちゃんにピッタリでした。
そして、なんとも、ふわ～んとしていて頼りない弟が、一生懸命お姉ちゃんを守ろうとする姿、
とてもよかったです。
「高橋由伸」好きの弟が持っていたテレフォンカード（今となっては、持っていることが凄い！？）が、
母親との架け橋のキーワードになっていることなど、時代は変り移り行く中で、
便利なツールなどなくても、家族のつながりはもっと他にあるのでは？何てことも考えさせてくれます。
ふたりになってしまったことの意味や、両親が居なくなってしまったことへの疑問やその原因を
いつもは仲のあまりよくない弟と一緒に解明しようとすることで、家族が自分にとって何なのかを、
改めて考える事になる。
失ってはじめて、その大切さに気づく。
よくアルシュチュエーションだけど、現実に考えることって、実はあまりないのではないのかな何て、
思ったりもしてしまいました。
個性的なキャラクターいっぱいのこの映画。
まるで、夢の中の不思議な体験をそのまま映画にしてしまったような、そんな作品でした。
監督 中村義洋
製作総指揮 －
原作 藤野千夜
音楽 江藤直子
脚本 林民夫
出演 多部未華子、岩田力、崔洋一、梅沢昌代、田中要次、石田えり、嶋田久作、石原裕太、小南千明、枚田菜々子、市川春樹、小笠原翼
上映時間 101分
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