夢で逢いましょう
久しぶりに都会に行った。
東京駅やレストランでの食事。
遠い、遠すぎる過去たちがたくさん押し寄せてきた。
高いビル群、たくさんの人々、喧噪。
かつて長く住んでいた街に、もうわたしの居場所はなかった。
*
しばらく前に父の夢を見た。
目が覚めて愕然とした。
夢の中の父は年をとらず、今のわたしと同年代であった。
*
いやでも時の流れを感じる日々。
アデュー、これが最後かもしれないわ、
そんなふうに思いながら誰かと会ったり、なにかをしたり。
一瞬一瞬がたいせつで、はかない。
*
それでも日々の暮らしがたのしい。
年齢を重ねて知ることがある。
いまがたいせつ、いまがしあわせ、そういうこと。
ずっと輝いて見えていたものがすっかり色あせて見えても、
また違う光を見ることができる。
*
♪夢でぇー、逢いましょおぅ・・・・♪
村上ゆきさんの歌声をまねてくちずさんだりするわたしが
ただいま現在のわたし。
パンを焼き、ときに誰かを傷つけるかもしれない、笑って泣いて眠って、
ふつうに生きて、気づくと親が命つきた年齢をこえていく。
思えば遠くへ来た。
でもやっぱり、わたしはまだまだ、これからなのだ。てへっ。
ブレッド&サーカスでした。




