私は毎朝ヨーグルトを食べているが、いつだったかな?数年前?『R-1』って商品だけが品切れになっていた。ちょうど寒いこの時期に。私は決まった商品があるわけでなく、むしろその時々で色々なものを購入しているので、先ず、ヨーグルトコーナーを見回す。その『R-1』って商品だけが棚に一切なかったり、ドリンクは「お一人様2点まで」なんて制限がかかっていたりして、驚いた。

 

 すると免疫力アップなどの効能が謳われ、受験生のいるご家庭がこぞって買い求めたと後から知った。

「あ、受験かぁ」

家族そろって取り組んでいる様子がうかがえた。その頃我が家は子どもたちの受験など、すっかり終えていたから。

 

 そして思い出す。受験生がいると何かと余計な出費がかさむ。その子なりに努力はしてきたから、体調不良などだけは避けたい。万全の状態で臨み、結果が不合格でもそれは仕方がない。運もあるだろうし。でも風邪なんて嫌だよねえ。

 

 ということで、あれがいい、これがいい、にはなんだか飛びついちゃう。年が明けた頃から、食事には結構気を遣った。そして当日のホカロンは必須だった。痛み止めは持たせた方がいいのか?『下痢ストッパー』なんて効果あるのかしら?万が一、試験中にそんなことになったら飲んでいいの?実際にはどちらも持たせてはいないが、さまざまな事態に備えたくなる気持ち、どなたも一緒なのね。

 

 で、3人もいれば悲喜こもごもありました。でも

「どうぞ我が高校へ入学してください」

と合格を告げてくださった学校こそが、行くべき道だと今では思える。

 

 いくつかの出来事が記憶にある。以前、長男のことは文章にした。


 今回は、次男の合格発表のことだ。親の心配をよそに、彼はなんと試験を終えてから、受験票を失くしていた。そのことを秘密にして発表を見に行くも、なんせ番号がわからない。が、何となく

「あんな数字だったな」

って4桁の番号を探したが、見事になかった。


 最寄り駅に行くと、塾で一緒だった5人ほどの友人に会ったらしい。

「どうだった~?俺ら5人落ちた」

と声をかけてきた。

「実はさあ、受験票失くしちゃってさあ、記憶にある番号見てきたけど、なかったわ」

次男が答える。すると1人が

「オレの席の2列右隣で3席後ろだった気がする。○○○○番じゃないの?」

と言った。まぁ素晴らしい記憶力!次男は

「おーそうだ!」

とそんな気がしてきたと。何となく見てきた4つの数字は合っていた。配列が違っていた。

 

 すると、5人が

「見に行こうぜ。受かっているかもしれないよ」

って言ってくれたんだって。次男は手ごたえも今一つだったし、仲間に戻らせるのも申し訳ないしで断ったけれど、みんなついてきてくれたらしい。

 

 は~い!結果は不合格でした。帰りの電車内での会話が面白くて。

「あ~ぁ、全滅かよ。ワタルが合格していたら後々ネタになっただろうな。もし、俺らに会えなかったら、不合格のまんまだぜ」

「いや、実際落ちたから」

「これから学校に行って報告するのもだるいよなあ」

「塾は電話でよくね?」

「今日さあ、バレンタインだよ。学校行ってもチョコレートくれる女子もいないしなあ」

不合格の共有で、萎えた気持ちも薄れたかしらん?

 

 中学校は別々の15歳の男子が塾で知りあって、こんな合格発表‥‥‥。なんだか仲間っていいね。それに、今じゃ、ネットで合否発表されるみたいだから、こんなこともないだろう。やっぱり番号が書いてある大きな紙が貼り出されるアレこそ、 

「オオーッ」

 ってなる。

 

 もしかして、その友人が絞り出した番号も違っていて、次男は実は合格でした、っていったらさらに面白い。その後の人生が全く別のものになるってことね。でも受験票を紛失するようでは彼に桜は咲かないだろうな。

 

 じ~んせいって~ぇぇぇ~ふしぎ~なもの、で~すぅね~♬