最初に受診してから、次の診察は2か月後だった。

 

 

 その間、信頼のおけるご近所さんにちょっと聞いてもらった。お付き合いは30年以上にもなり、10歳ばかり年上の女性だ。

 

 するとその彼女が数日後、

「この症状にも似てないかしら?脅かすわけではないけれど、ちょっと読んでみて」

と新聞だったか雑誌の切り抜きを渡してくれた。そこにあったのは『線維筋痛症』という文字。何年か前に女優さんが記者会見を開いていた気がする。対処療法で付き合っていくしかないようだ。急に恐ろしくなった。

 

 そうして迎えた2回目のクリニック。1回目ほど待たされてはいないが、やっぱり予約時間ピッタリとはいかない。

 

 そして、先生の診断は

「『線維筋痛症』の卵のような状態」

だそうな。

「四季にも左右されるし、とにかく怒りやストレスをためないで生活してくださいね」

と優しい瞳を向けられた。


 次回の予約は3か月後と言われた時、私の口から咄嗟に言葉が出ていた。

「私よりすごく辛そうな患者さんがいっぱいいるのを待合室で見ました。私はこの程度なら我慢できるし、今すぐ怖い状況ではないことに安心しました。少し様子を見て気になったら改めて予約を入れていいですか?」

 

 なんか、ずるい言い方だと自身でも分かっていた。私はもうあの光景を見たくなかったのだ。はっきりそう言えばいいのに。先生は

「遠慮しなくていいんですよ。beachanさんが辛いと思ったら、来てくださいね」

と言った。私は遠慮なんてしていない‥‥‥。

 

 病院とはそういう場所だ。医者や看護師さんらがよくおっしゃる。

「患者さんが良くなっていくのを見て、やりがいを感じる。感謝されて嬉しい」

私には生まれ変わっても無理そうだ。頭が下がる。

 

 病院というところは、エネルギーを吸い取られるような気がするのは私だけ?患者さんの顔は辛そうで暗い表情をしている。間違ってもゲラゲラ笑ってはいない。

 

 結局、病名はつかなかった。このレベルなら問題はない。お薬も出なかった。病院に頼らなくても付き合っていけそうだ。

(いつか③に続きます)