ブラックミラーS3-4『サン・ジュニペロ』 | ブラジリィー・アン・山田の活動日記『もう少しだけマシな理由』

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脚本家、演出家であるブラジリィー・アン・山田の活動日記です。主に、カレーや映画や変なグルメや宣伝のことを書いております。

 

ブラックミラーS3-4『サン・ジュニペロ』見る。2度目です。

 

初めに見た時には、なかなか仕掛けが見えてこなくて、ピンとこなかったのですが、

話をわかって見ると、すごく面白い。

 

若者たちが週末を賑やかに過ごす歓楽街。

実はこの若者たちは・・・というお話。

 

これだけだと、なんのこっちゃですね。

 

 

《ネタバレ》

 

実は、死を目前にした老人たちや、死んだ人たちの魂がクラウドにアップされて、

仮装世界で暮らしていたという物語。

死んでいない人は週末だけ、死んだ人は永遠にこの世界にいられる。

 

物語の中心は、2人の女性。

 

黒人女性は、幼い娘を亡くし、夫は自分だけ生きているわけにはいかないと永遠の命を拒み、

ひとり現世に残され、老人ホームで余生を過ごしていた。

 

白人女性は同性愛を両親に反対されて、家を飛び出し、40年間半身不随で、ベッドの上。

一切体を動かすことができず、この仮想世界にやってきた。

 

そんな二人が出会い、恋に落ちる。

 

永遠の命を手に入れる(これを”脱出”と呼ぶ)べきかどうか、ふたりはぶつかる。

どちらの気持ちもわかるので、せつなくて、たまらない。

 

2度目にして、傑作と実感。